500 Internal Server Errorの原因と対処法を初心者にもわかりやすく解説

Webサイトにアクセスしたときに突然「500 Internal Server Error」と表示されて、戸惑ったことはありませんか?このエラーは、ユーザー側の通信環境や設定ミスではなく、サーバー側で何らかの問題が発生していることを意味しています。一見すると難しそうに感じるかもしれませんが、原因の多くは特定の設定ミスや一時的なトラブルによるものです。
本記事では、「500 Internal Server Error」とはどのようなエラーなのか、よくある原因や対処方法を初心者の方にもわかりやすく解説していきます。WordPressなどのCMSを使っている方や、Webサイトを運営している方は、いざというときに慌てないためにも、ぜひ最後までご覧ください。

目次
500 Internal Server Errorとはサーバーの不具合で表示されるエラー
Webサイトを閲覧していて「500 Internal Server Error」という表示が出た経験はありませんか?このエラーは、閲覧者側の問題ではなく、Webサイトを管理しているサーバー側に何らかの不具合が発生していることを意味しています。ページが正しく表示されないため、ユーザーは何が起きているのかわからず混乱してしまいがちですが、これは一般的なサーバーエラーのひとつです。
Webサイト運営者や開発者にとっては、アクセスの機会損失や信頼性の低下にもつながるため、できるだけ早く原因を特定し、適切な対応を取ることが重要です。まず、500 Internal Server Errorの基本的な意味や原因、そして具体的な対処法について初心者にもわかりやすく解説していきます。
エラー番号「500」はサーバー側の問題であることを示す
「500」というエラー番号は、Webサイトを表示する際にサーバー側で何らかの処理に失敗したことを意味しています。ユーザーのブラウザが正しくリクエストを送っていたとしても、サーバーがそのリクエストに正しく応答できなかった場合に、このエラーが返されます。
このような500番台のステータスコードは、すべて「サーバー内部のエラー」であることを示しており、アクセスしたユーザーにはどうすることもできない種類のエラーです。たとえば、プログラムの記述ミスや設定ファイルの不具合、リソースの過負荷などが原因として挙げられます。
Webサイトにアクセスしたとき、実際にはユーザーのブラウザとサーバーの間で「ステータスコード」と呼ばれる数字のやり取りが行われています。これは通信の結果を示すもので、主に以下のような分類があります。
ステータスコードの種類 | 意味 |
---|---|
100番台は情報処理中を示すコード | リクエストは受け取ったが、処理がまだ完了していないことを示すコードです。通常のWeb閲覧ではあまり目にすることはありません。 |
200番台は正常に処理されたことを示すコード | もっとも理想的な状態で、「200 OK」は代表的な成功のサインです。サーバーがリクエストを正しく処理し、正常にページが表示されます。 |
300番台はリダイレクト(転送)に関するコード | たとえば「301 Moved Permanently」は、URLが恒久的に移動したことを示します。ページの引っ越しや転送処理に使われます。 |
400番台はクライアント(ユーザー側)のエラー | 「404 Not Found」が有名で、リクエストされたページが存在しない場合に表示されます。URLの入力ミスや、リンク切れなどが原因です。 |
500番台はサーバー側のエラー | 「500 Internal Server Error」をはじめとした、サーバー内部の処理に問題が起きた場合に表示されるエラーです。ユーザー側では対応できないため、サーバーの管理者が対応する必要があります。 |
このように、エラー番号を見れば「どこに問題があるか」を大まかに判断することができます。
発生する主な原因はプログラムミスやサーバー設定ミス
500 Internal Server Errorは、「何か問題が起きている」ということはわかっても、原因が明確に表示されるわけではありません。そのため、原因をひとつずつ探っていく必要があります。
多くの場合、原因はサーバー側の設定ミスや、設置されているプログラムの不具合にあります。たとえば、Webサーバーの設定ファイルの記述ミス、CMS(WordPressなど)のプラグイン同士の衝突、あるいはPHPスクリプトでの文法ミスなどが挙げられます。
また、エラーの内容によっては一時的な負荷増大や、利用しているサーバーの障害が原因となることもあります。どのケースも、放置しておくとユーザーの離脱や検索順位の低下などにつながるため、早めの対処が重要です。
次のセクションでは、500エラーの代表的な原因を具体的に見ていきましょう。
.htaccessの記述ミスは500エラーの代表例
Webサーバー(特にApache)を使っている場合、.htaccessという設定ファイルがよく使われます。このファイルには、リダイレクトやアクセス制限、URLの書き換え(Rewrite)などの設定が記述されており、非常に便利な反面、少しの記述ミスでもサーバー全体に影響を与える可能性があります。
たとえば、存在しないディレクティブを使ってしまったり、書式を間違えたりすると、サーバーは正しく動作せず、「500 Internal Server Error」が表示されることになります。また、ファイルの保存時に文字コードがUTF-8(BOMなし)でないと、それが原因でエラーになることもあります。
.htaccessを編集した直後に500エラーが出た場合は、まず記述内容を見直すこと、あるいは一時的にファイル名を変更(例:.htaccess_bak)して、影響を切り分けることが重要です。
ファイルやフォルダのパーミッション設定が不適切
Webサーバー上のファイルやフォルダには、「誰が・どのような操作をできるか」を制御するためのパーミッション(権限)設定があります。この設定が不適切な場合、サーバーがファイルにアクセスできず、結果として500 Internal Server Errorが発生することがあります。
たとえば、実行が必要なPHPファイルに実行権限(通常は755)が付与されていないと、サーバーは正しく動作できません。また、セキュリティの観点からフォルダやファイルに「777」(誰でも読み書き実行できる)を設定するのは避けるべきで、これもエラーの原因になります。
WordPressなどのCMSを使用している場合でも、アップロードされたプラグインやテーマのパーミッション設定が適切でないと、動作に支障をきたすことがあります。ファイル:644、フォルダ:755 が一般的な推奨設定です。
パーミッションの見直しは、FTPソフトやレンタルサーバーの管理画面から簡単に行えるので、エラーが出たときには確認してみましょう。
WordPressやPHPの不具合・プラグインの競合もよくある原因
500 Internal Server Errorは、WordPressなどのCMSを利用しているサイトで特に多く見られるトラブルのひとつです。原因のひとつは、WordPress本体、テーマ、またはプラグインの不具合やバージョンの不一致です。
たとえば、新しいプラグインをインストールした直後や、複数のプラグインが競合したとき、サーバー側で処理が正しく実行されず、エラーが発生することがあります。また、PHPのバージョンが古すぎたり、新しすぎたりすることで、テーマやプラグインが正常に動作しなくなるケースも少なくありません。
WordPressの管理画面に入れない場合は、FTP経由で該当のプラグインフォルダを一時的に名前変更することで、原因の切り分けができます。テーマやWordPress本体に問題がある場合も、同様にファイルやバージョンを見直すことで改善できる可能性があります。
サーバー側の一時的なトラブルや高負荷も可能性のひとつ
500 Internal Server Errorは、必ずしも設定ミスやプログラムエラーだけが原因とは限りません。レンタルサーバーや共用サーバーを利用している場合、同じサーバーを利用している他のユーザーの影響や、サーバー自体の一時的な不具合・高負荷状態によってもエラーが発生することがあります。
たとえば、アクセスが集中する時間帯にサーバーのリソース(メモリやCPU)が逼迫すると、リクエストを処理しきれずに500エラーを返すことがあります。また、定期メンテナンスや障害対応中に一時的にサーバーが不安定になることもあるため、原因が自分側にない場合もあるのです。
このような場合は、サーバー会社の障害情報を確認したり、しばらく時間をおいてから再度アクセスすることで状況が改善することもあります。
ABLENETレンタルサーバーなら高い稼働率でリスクが少ない

500 Internal Server Errorは、サーバーの品質や安定性にも大きく関係します。共用サーバーでは他ユーザーの影響を受けやすく、一時的な負荷やトラブルが原因で自分のサイトにもエラーが起こることがあります。そのため、安定した運用のためには信頼性の高いサーバー選びが重要です。
たとえば、ABLENETレンタルサーバーは、99.99%という高い稼働率を誇り、ビジネス利用にも適した安定性が特長です。サポート体制も整っており、トラブル時にも迅速な対応が期待できます。また、サーバーのリソース割り当ても適切で、急なアクセス増加にも柔軟に対応可能です。
Webサイトの安定運用を第一に考えるなら、エラーの発生リスクを抑えるためにも、信頼性の高いサーバーを選ぶことが重要です。
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500 Internal Server Errorを解消するための確認ポイント
500 Internal Server Errorは原因が多岐にわたるため、発生時にはひとつずつ確認しながら切り分けていくことが重要です。慌てず冷静に対処すれば、多くの場合は自分で原因を特定し、エラーを解消することが可能です。
まずは、最近行った変更(.htaccessの編集、プラグインの導入、ファイルのアップロードなど)を思い出し、該当箇所を優先的に確認しましょう。また、サーバーのエラーログを見ることで、原因のヒントが得られる場合もあります。
ここからは、500エラーが発生した際に確認すべき具体的なポイントについて解説していきます。
.htaccessを一時的にリネームしてエラーが解消するか確認
.htaccessファイルは、Webサーバーの挙動を制御する重要な設定ファイルですが、記述ミスや不適切な設定があると、サーバーが正しく動作できずに500 Internal Server Errorを引き起こすことがあります。
エラーの原因が.htaccessにあるかどうかを調べるには、このファイルを一時的に無効化してみる方法が有効です。具体的には、FTPソフトやファイルマネージャーを使って、ファイル名を「.htaccess_bak」などに変更してみましょう。これによって、サーバーはそのファイルを読み込まなくなります。
リネーム後にサイトを再読み込みしてエラーが消える場合は、.htaccess内の記述に問題があると判断できます。その際は、元の内容を見直し、必要に応じて一部ずつ修正していくのが安全です。
ファイルやフォルダのパーミッション(権限)を適切に設定する
Webサーバー上のファイルやフォルダには、「誰が・どのような操作をできるか」を制御するためのパーミッション(権限)設定があります。この設定が不適切な場合、サーバーがファイルにアクセスできず、結果として500 Internal Server Errorが発生することがあります。
たとえば、実行が必要なPHPファイルに実行権限(通常は755)が付与されていないと、サーバーは正しく動作できません。また、セキュリティの観点からフォルダやファイルに「777」(誰でも読み書き実行できる)を設定するのは避けるべきで、これもエラーの原因になります。
WordPressなどのCMSを使用している場合でも、アップロードされたプラグインやテーマのパーミッション設定が適切でないと、動作に支障をきたすことがあります。ファイル:644、フォルダ:755 が一般的な推奨設定です。
パーミッションの見直しは、FTPソフトやレンタルサーバーの管理画面から簡単に行えるので、エラーが出たときには確認してみましょう。
PHPバージョンの変更やログ確認で原因を特定する
500 Internal Server Errorが発生したとき、原因がPHPのバージョンにあるケースも少なくありません。たとえば、利用中のテーマやプラグインが現在のPHPバージョンに対応していない場合、処理が正しく行われず、エラーが返されることがあります。
そのため、サーバーの管理画面からPHPのバージョンを変更してみることで、エラーが解消するかを試すのは有効な手段です。特に、最近PHPのバージョンをアップデートした場合は、元のバージョンに戻してみると改善する可能性があります。
また、サーバーにはエラーログと呼ばれる記録ファイルがあり、ここに「どのファイルで、どのようなエラーが発生したか」といった情報が残されています。FTPやサーバーの管理ツールからログを確認することで、問題の発生箇所を特定しやすくなります。
原因の見当がつかないときは、まずエラーログをチェックすることが、効率的なトラブルシューティングの第一歩です。
WordPressユーザーはプラグインやテーマを一時停止してみる
WordPressでサイトを運営している場合、500 Internal Server Errorの原因としてプラグインやテーマの不具合や競合が非常に多く見られます。新しくインストールしたプラグインや、最近アップデートしたテーマが原因となっている可能性もあるため、エラー発生時にはまずそれらを疑ってみましょう。
WordPressの管理画面に入れる場合は、管理画面からプラグインを一つずつ無効化していき、どのプラグインが原因かを探ります。管理画面に入れない場合でも、FTPを使って/wp-content/plugins/フォルダ内の該当プラグインのフォルダ名を一時的に変更することで、強制的に無効化できます。
同様に、テーマファイルが原因の可能性がある場合は、デフォルトテーマ(例:Twenty Twenty-Fourなど)に切り替えて確認してみましょう。
プラグインやテーマの不具合は、WordPressの更新やPHPバージョンとの相性で突然起こることもあるため、まずは一時的に停止して原因の切り分けを行うことが効果的です。
500 Internal Server Errorに関するよくある質問まとめ
500 Internal Server Errorは、突然発生したり、原因がわかりづらかったりするため、多くの人が疑問や不安を感じるトラブルのひとつです。ここでは、初心者の方からよく寄せられる質問に対して、わかりやすく回答していきます。
このエラーは技術的な要素が多く含まれますが、ポイントを押さえて対処すれば、落ち着いて解決できるケースがほとんどです。以下のQ&Aを参考に、トラブル発生時の対応に役立ててください。
はい、500 Internal Server Errorは予告なしに突然発生することがよくあります。特に、以下のようなタイミングで起きやすい傾向があります。
- プラグインやテーマのアップデート直後
- WordPress本体やPHPのバージョンを変更したとき
- サーバーに大量のアクセスが集中したとき
- .htaccessファイルを編集したとき
- ファイルやフォルダのパーミッションを変更したとき
これらは一見小さな変更でも、サーバーの動作に大きな影響を与えることがあるため、変更を加える前にはバックアップを取る習慣をつけておくと安心です。
突然エラーが出たときこそ、焦らず冷静に、直前の操作を思い出すことが解決への近道になります。
500 Internal Server Errorの原因は、エラーメッセージだけでは特定できないため、複数の方法で原因を探る必要があります。以下のような手順で調査を進めてみましょう。
- 直前の変更を思い出す
エラーが起きる前に行った作業(プラグインの導入、設定変更、ファイルのアップロードなど)を振り返りましょう。そこにヒントが隠れていることが多いです。 - .htaccessの無効化
記述ミスが疑われる場合は、.htaccessファイルを一時的にリネームして影響を切り分けてみてください。 - エラーログを確認する
サーバーには「エラーログ」が記録されており、どのファイルでどのようなエラーが発生したかを確認できます。管理画面やFTPでアクセスできる場合は、ここを最優先でチェックしましょう。 - プラグインやテーマの無効化
WordPressなどのCMSを使っている場合は、すべてのプラグインやテーマを一時停止して、エラーが解消するかを確認します。 - PHPバージョンの確認・変更
サーバーのPHPバージョンが使用中のプログラムと合っていない場合、エラーの原因になります。バージョンを一段階古いもの、または新しいものに切り替えて試してみましょう。
原因が特定できない場合でも、ひとつずつチェックしていくことで、徐々に問題箇所を絞り込むことが可能です。
はい、JavaでWebアプリケーションを開発している場合にも、500 Internal Server Errorはよく発生します。特に、ServletやJSPなどを利用するJavaベースのWebアプリケーションでは、以下のような原因で500エラーが発生します。
- 例外(Exception)の未処理
NullPointerExceptionやSQLExceptionなどの例外が発生し、それが適切にハンドリングされていない場合に、500エラーとしてブラウザに返されます。 - 構成ファイルの誤り
web.xmlやアノテーション設定が誤っている場合、アプリケーションのデプロイ時にサーバーが正しく処理できず、500エラーになることがあります。 - ライブラリの不整合
使っているライブラリのバージョンが異なる、または依存関係が解決できていない場合も、起動時や処理時に500エラーが発生します。
開発環境であれば、サーバーのログ(Tomcatならcatalina.outなど)を確認することで、詳細なエラーメッセージが得られるので、まずはログの確認が有効です。
はい、サーバー側の処理が長時間かかりすぎてタイムアウトした場合にも、500 Internal Server Errorが発生することがあります。特に、以下のような状況でタイムアウトが原因となることが多いです。
- 外部APIにアクセスしている処理で、応答が返ってこない
- 膨大なデータを扱うバッチ処理や検索機能で、処理が完了しない
- データベースとの接続やクエリ実行に時間がかかりすぎている
サーバーのタイムアウト設定(例:PHPのmax_execution_timeやApacheのTimeout)を超えると、自動的に処理が中断されて500エラーになることがあります。
このような場合は、処理を効率化したり、タイムアウト値を見直したりすることで解消できる可能性があります。原因が特定できないときは、サーバーのエラーログにタイムアウト関連のメッセージが記録されているかをチェックしてみましょう。
はい、スマートフォンからアクセスした場合でも、500 Internal Server Errorは表示されます。このエラーは、ユーザーの端末(PC・スマホなど)ではなく、サーバー側の不具合によって発生するものだからです。
そのため、PCでは問題なく表示されるのにスマホでは500エラーが出る、というケースは基本的には起こりません。もし端末によって表示に違いがあるとすれば、それはキャッシュや通信環境の違い、またはレスポンシブ対応(スマホ用レイアウト)の不具合などが関係している可能性があります。
スマホでエラーが出たときは、まず一度キャッシュを削除して再読み込みを試してみてください。それでも解消しない場合は、端末に関係なくサーバー側に問題があると考えられます。

ABLENET
運営者情報
ABLENET®は株式会社ケイアンドケイコーポレーションが提供するホスティングサービスです。レンタルサーバー(共用サーバー)、VPS(仮想サーバー)、GPUサーバーを提供しています。
500 Internal Server Errorの原因と対処法を初心者にもわかりやすく解説

Webサイトにアクセスしたときに突然「500 Internal Server Error」と表示されて、戸惑ったことはありませんか?このエラーは、ユーザー側の通信環境や設定ミスではなく、サーバー側で何らかの問題が発生していることを意味しています。一見すると難しそうに感じるかもしれませんが、原因の多くは特定の設定ミスや一時的なトラブルによるものです。
本記事では、「500 Internal Server Error」とはどのようなエラーなのか、よくある原因や対処方法を初心者の方にもわかりやすく解説していきます。WordPressなどのCMSを使っている方や、Webサイトを運営している方は、いざというときに慌てないためにも、ぜひ最後までご覧ください。

目次
500 Internal Server Errorとはサーバーの不具合で表示されるエラー
Webサイトを閲覧していて「500 Internal Server Error」という表示が出た経験はありませんか?このエラーは、閲覧者側の問題ではなく、Webサイトを管理しているサーバー側に何らかの不具合が発生していることを意味しています。ページが正しく表示されないため、ユーザーは何が起きているのかわからず混乱してしまいがちですが、これは一般的なサーバーエラーのひとつです。
Webサイト運営者や開発者にとっては、アクセスの機会損失や信頼性の低下にもつながるため、できるだけ早く原因を特定し、適切な対応を取ることが重要です。まず、500 Internal Server Errorの基本的な意味や原因、そして具体的な対処法について初心者にもわかりやすく解説していきます。
エラー番号「500」はサーバー側の問題であることを示す
「500」というエラー番号は、Webサイトを表示する際にサーバー側で何らかの処理に失敗したことを意味しています。ユーザーのブラウザが正しくリクエストを送っていたとしても、サーバーがそのリクエストに正しく応答できなかった場合に、このエラーが返されます。
このような500番台のステータスコードは、すべて「サーバー内部のエラー」であることを示しており、アクセスしたユーザーにはどうすることもできない種類のエラーです。たとえば、プログラムの記述ミスや設定ファイルの不具合、リソースの過負荷などが原因として挙げられます。
Webサイトにアクセスしたとき、実際にはユーザーのブラウザとサーバーの間で「ステータスコード」と呼ばれる数字のやり取りが行われています。これは通信の結果を示すもので、主に以下のような分類があります。
ステータスコードの種類 | 意味 |
---|---|
100番台は情報処理中を示すコード | リクエストは受け取ったが、処理がまだ完了していないことを示すコードです。通常のWeb閲覧ではあまり目にすることはありません。 |
200番台は正常に処理されたことを示すコード | もっとも理想的な状態で、「200 OK」は代表的な成功のサインです。サーバーがリクエストを正しく処理し、正常にページが表示されます。 |
300番台はリダイレクト(転送)に関するコード | たとえば「301 Moved Permanently」は、URLが恒久的に移動したことを示します。ページの引っ越しや転送処理に使われます。 |
400番台はクライアント(ユーザー側)のエラー | 「404 Not Found」が有名で、リクエストされたページが存在しない場合に表示されます。URLの入力ミスや、リンク切れなどが原因です。 |
500番台はサーバー側のエラー | 「500 Internal Server Error」をはじめとした、サーバー内部の処理に問題が起きた場合に表示されるエラーです。ユーザー側では対応できないため、サーバーの管理者が対応する必要があります。 |
このように、エラー番号を見れば「どこに問題があるか」を大まかに判断することができます。
発生する主な原因はプログラムミスやサーバー設定ミス
500 Internal Server Errorは、「何か問題が起きている」ということはわかっても、原因が明確に表示されるわけではありません。そのため、原因をひとつずつ探っていく必要があります。
多くの場合、原因はサーバー側の設定ミスや、設置されているプログラムの不具合にあります。たとえば、Webサーバーの設定ファイルの記述ミス、CMS(WordPressなど)のプラグイン同士の衝突、あるいはPHPスクリプトでの文法ミスなどが挙げられます。
また、エラーの内容によっては一時的な負荷増大や、利用しているサーバーの障害が原因となることもあります。どのケースも、放置しておくとユーザーの離脱や検索順位の低下などにつながるため、早めの対処が重要です。
次のセクションでは、500エラーの代表的な原因を具体的に見ていきましょう。
.htaccessの記述ミスは500エラーの代表例
Webサーバー(特にApache)を使っている場合、.htaccessという設定ファイルがよく使われます。このファイルには、リダイレクトやアクセス制限、URLの書き換え(Rewrite)などの設定が記述されており、非常に便利な反面、少しの記述ミスでもサーバー全体に影響を与える可能性があります。
たとえば、存在しないディレクティブを使ってしまったり、書式を間違えたりすると、サーバーは正しく動作せず、「500 Internal Server Error」が表示されることになります。また、ファイルの保存時に文字コードがUTF-8(BOMなし)でないと、それが原因でエラーになることもあります。
.htaccessを編集した直後に500エラーが出た場合は、まず記述内容を見直すこと、あるいは一時的にファイル名を変更(例:.htaccess_bak)して、影響を切り分けることが重要です。
ファイルやフォルダのパーミッション設定が不適切
Webサーバー上のファイルやフォルダには、「誰が・どのような操作をできるか」を制御するためのパーミッション(権限)設定があります。この設定が不適切な場合、サーバーがファイルにアクセスできず、結果として500 Internal Server Errorが発生することがあります。
たとえば、実行が必要なPHPファイルに実行権限(通常は755)が付与されていないと、サーバーは正しく動作できません。また、セキュリティの観点からフォルダやファイルに「777」(誰でも読み書き実行できる)を設定するのは避けるべきで、これもエラーの原因になります。
WordPressなどのCMSを使用している場合でも、アップロードされたプラグインやテーマのパーミッション設定が適切でないと、動作に支障をきたすことがあります。ファイル:644、フォルダ:755 が一般的な推奨設定です。
パーミッションの見直しは、FTPソフトやレンタルサーバーの管理画面から簡単に行えるので、エラーが出たときには確認してみましょう。
WordPressやPHPの不具合・プラグインの競合もよくある原因
500 Internal Server Errorは、WordPressなどのCMSを利用しているサイトで特に多く見られるトラブルのひとつです。原因のひとつは、WordPress本体、テーマ、またはプラグインの不具合やバージョンの不一致です。
たとえば、新しいプラグインをインストールした直後や、複数のプラグインが競合したとき、サーバー側で処理が正しく実行されず、エラーが発生することがあります。また、PHPのバージョンが古すぎたり、新しすぎたりすることで、テーマやプラグインが正常に動作しなくなるケースも少なくありません。
WordPressの管理画面に入れない場合は、FTP経由で該当のプラグインフォルダを一時的に名前変更することで、原因の切り分けができます。テーマやWordPress本体に問題がある場合も、同様にファイルやバージョンを見直すことで改善できる可能性があります。
サーバー側の一時的なトラブルや高負荷も可能性のひとつ
500 Internal Server Errorは、必ずしも設定ミスやプログラムエラーだけが原因とは限りません。レンタルサーバーや共用サーバーを利用している場合、同じサーバーを利用している他のユーザーの影響や、サーバー自体の一時的な不具合・高負荷状態によってもエラーが発生することがあります。
たとえば、アクセスが集中する時間帯にサーバーのリソース(メモリやCPU)が逼迫すると、リクエストを処理しきれずに500エラーを返すことがあります。また、定期メンテナンスや障害対応中に一時的にサーバーが不安定になることもあるため、原因が自分側にない場合もあるのです。
このような場合は、サーバー会社の障害情報を確認したり、しばらく時間をおいてから再度アクセスすることで状況が改善することもあります。
ABLENETレンタルサーバーなら高い稼働率でリスクが少ない

500 Internal Server Errorは、サーバーの品質や安定性にも大きく関係します。共用サーバーでは他ユーザーの影響を受けやすく、一時的な負荷やトラブルが原因で自分のサイトにもエラーが起こることがあります。そのため、安定した運用のためには信頼性の高いサーバー選びが重要です。
たとえば、ABLENETレンタルサーバーは、99.99%という高い稼働率を誇り、ビジネス利用にも適した安定性が特長です。サポート体制も整っており、トラブル時にも迅速な対応が期待できます。また、サーバーのリソース割り当ても適切で、急なアクセス増加にも柔軟に対応可能です。
Webサイトの安定運用を第一に考えるなら、エラーの発生リスクを抑えるためにも、信頼性の高いサーバーを選ぶことが重要です。
\ 30日返金保証 /
500 Internal Server Errorを解消するための確認ポイント
500 Internal Server Errorは原因が多岐にわたるため、発生時にはひとつずつ確認しながら切り分けていくことが重要です。慌てず冷静に対処すれば、多くの場合は自分で原因を特定し、エラーを解消することが可能です。
まずは、最近行った変更(.htaccessの編集、プラグインの導入、ファイルのアップロードなど)を思い出し、該当箇所を優先的に確認しましょう。また、サーバーのエラーログを見ることで、原因のヒントが得られる場合もあります。
ここからは、500エラーが発生した際に確認すべき具体的なポイントについて解説していきます。
.htaccessを一時的にリネームしてエラーが解消するか確認
.htaccessファイルは、Webサーバーの挙動を制御する重要な設定ファイルですが、記述ミスや不適切な設定があると、サーバーが正しく動作できずに500 Internal Server Errorを引き起こすことがあります。
エラーの原因が.htaccessにあるかどうかを調べるには、このファイルを一時的に無効化してみる方法が有効です。具体的には、FTPソフトやファイルマネージャーを使って、ファイル名を「.htaccess_bak」などに変更してみましょう。これによって、サーバーはそのファイルを読み込まなくなります。
リネーム後にサイトを再読み込みしてエラーが消える場合は、.htaccess内の記述に問題があると判断できます。その際は、元の内容を見直し、必要に応じて一部ずつ修正していくのが安全です。
ファイルやフォルダのパーミッション(権限)を適切に設定する
Webサーバー上のファイルやフォルダには、「誰が・どのような操作をできるか」を制御するためのパーミッション(権限)設定があります。この設定が不適切な場合、サーバーがファイルにアクセスできず、結果として500 Internal Server Errorが発生することがあります。
たとえば、実行が必要なPHPファイルに実行権限(通常は755)が付与されていないと、サーバーは正しく動作できません。また、セキュリティの観点からフォルダやファイルに「777」(誰でも読み書き実行できる)を設定するのは避けるべきで、これもエラーの原因になります。
WordPressなどのCMSを使用している場合でも、アップロードされたプラグインやテーマのパーミッション設定が適切でないと、動作に支障をきたすことがあります。ファイル:644、フォルダ:755 が一般的な推奨設定です。
パーミッションの見直しは、FTPソフトやレンタルサーバーの管理画面から簡単に行えるので、エラーが出たときには確認してみましょう。
PHPバージョンの変更やログ確認で原因を特定する
500 Internal Server Errorが発生したとき、原因がPHPのバージョンにあるケースも少なくありません。たとえば、利用中のテーマやプラグインが現在のPHPバージョンに対応していない場合、処理が正しく行われず、エラーが返されることがあります。
そのため、サーバーの管理画面からPHPのバージョンを変更してみることで、エラーが解消するかを試すのは有効な手段です。特に、最近PHPのバージョンをアップデートした場合は、元のバージョンに戻してみると改善する可能性があります。
また、サーバーにはエラーログと呼ばれる記録ファイルがあり、ここに「どのファイルで、どのようなエラーが発生したか」といった情報が残されています。FTPやサーバーの管理ツールからログを確認することで、問題の発生箇所を特定しやすくなります。
原因の見当がつかないときは、まずエラーログをチェックすることが、効率的なトラブルシューティングの第一歩です。
WordPressユーザーはプラグインやテーマを一時停止してみる
WordPressでサイトを運営している場合、500 Internal Server Errorの原因としてプラグインやテーマの不具合や競合が非常に多く見られます。新しくインストールしたプラグインや、最近アップデートしたテーマが原因となっている可能性もあるため、エラー発生時にはまずそれらを疑ってみましょう。
WordPressの管理画面に入れる場合は、管理画面からプラグインを一つずつ無効化していき、どのプラグインが原因かを探ります。管理画面に入れない場合でも、FTPを使って/wp-content/plugins/フォルダ内の該当プラグインのフォルダ名を一時的に変更することで、強制的に無効化できます。
同様に、テーマファイルが原因の可能性がある場合は、デフォルトテーマ(例:Twenty Twenty-Fourなど)に切り替えて確認してみましょう。
プラグインやテーマの不具合は、WordPressの更新やPHPバージョンとの相性で突然起こることもあるため、まずは一時的に停止して原因の切り分けを行うことが効果的です。
500 Internal Server Errorに関するよくある質問まとめ
500 Internal Server Errorは、突然発生したり、原因がわかりづらかったりするため、多くの人が疑問や不安を感じるトラブルのひとつです。ここでは、初心者の方からよく寄せられる質問に対して、わかりやすく回答していきます。
このエラーは技術的な要素が多く含まれますが、ポイントを押さえて対処すれば、落ち着いて解決できるケースがほとんどです。以下のQ&Aを参考に、トラブル発生時の対応に役立ててください。
はい、500 Internal Server Errorは予告なしに突然発生することがよくあります。特に、以下のようなタイミングで起きやすい傾向があります。
- プラグインやテーマのアップデート直後
- WordPress本体やPHPのバージョンを変更したとき
- サーバーに大量のアクセスが集中したとき
- .htaccessファイルを編集したとき
- ファイルやフォルダのパーミッションを変更したとき
これらは一見小さな変更でも、サーバーの動作に大きな影響を与えることがあるため、変更を加える前にはバックアップを取る習慣をつけておくと安心です。
突然エラーが出たときこそ、焦らず冷静に、直前の操作を思い出すことが解決への近道になります。
500 Internal Server Errorの原因は、エラーメッセージだけでは特定できないため、複数の方法で原因を探る必要があります。以下のような手順で調査を進めてみましょう。
- 直前の変更を思い出す
エラーが起きる前に行った作業(プラグインの導入、設定変更、ファイルのアップロードなど)を振り返りましょう。そこにヒントが隠れていることが多いです。 - .htaccessの無効化
記述ミスが疑われる場合は、.htaccessファイルを一時的にリネームして影響を切り分けてみてください。 - エラーログを確認する
サーバーには「エラーログ」が記録されており、どのファイルでどのようなエラーが発生したかを確認できます。管理画面やFTPでアクセスできる場合は、ここを最優先でチェックしましょう。 - プラグインやテーマの無効化
WordPressなどのCMSを使っている場合は、すべてのプラグインやテーマを一時停止して、エラーが解消するかを確認します。 - PHPバージョンの確認・変更
サーバーのPHPバージョンが使用中のプログラムと合っていない場合、エラーの原因になります。バージョンを一段階古いもの、または新しいものに切り替えて試してみましょう。
原因が特定できない場合でも、ひとつずつチェックしていくことで、徐々に問題箇所を絞り込むことが可能です。
はい、JavaでWebアプリケーションを開発している場合にも、500 Internal Server Errorはよく発生します。特に、ServletやJSPなどを利用するJavaベースのWebアプリケーションでは、以下のような原因で500エラーが発生します。
- 例外(Exception)の未処理
NullPointerExceptionやSQLExceptionなどの例外が発生し、それが適切にハンドリングされていない場合に、500エラーとしてブラウザに返されます。 - 構成ファイルの誤り
web.xmlやアノテーション設定が誤っている場合、アプリケーションのデプロイ時にサーバーが正しく処理できず、500エラーになることがあります。 - ライブラリの不整合
使っているライブラリのバージョンが異なる、または依存関係が解決できていない場合も、起動時や処理時に500エラーが発生します。
開発環境であれば、サーバーのログ(Tomcatならcatalina.outなど)を確認することで、詳細なエラーメッセージが得られるので、まずはログの確認が有効です。
はい、サーバー側の処理が長時間かかりすぎてタイムアウトした場合にも、500 Internal Server Errorが発生することがあります。特に、以下のような状況でタイムアウトが原因となることが多いです。
- 外部APIにアクセスしている処理で、応答が返ってこない
- 膨大なデータを扱うバッチ処理や検索機能で、処理が完了しない
- データベースとの接続やクエリ実行に時間がかかりすぎている
サーバーのタイムアウト設定(例:PHPのmax_execution_timeやApacheのTimeout)を超えると、自動的に処理が中断されて500エラーになることがあります。
このような場合は、処理を効率化したり、タイムアウト値を見直したりすることで解消できる可能性があります。原因が特定できないときは、サーバーのエラーログにタイムアウト関連のメッセージが記録されているかをチェックしてみましょう。
はい、スマートフォンからアクセスした場合でも、500 Internal Server Errorは表示されます。このエラーは、ユーザーの端末(PC・スマホなど)ではなく、サーバー側の不具合によって発生するものだからです。
そのため、PCでは問題なく表示されるのにスマホでは500エラーが出る、というケースは基本的には起こりません。もし端末によって表示に違いがあるとすれば、それはキャッシュや通信環境の違い、またはレスポンシブ対応(スマホ用レイアウト)の不具合などが関係している可能性があります。
スマホでエラーが出たときは、まず一度キャッシュを削除して再読み込みを試してみてください。それでも解消しない場合は、端末に関係なくサーバー側に問題があると考えられます。