これからホームページを作ろうとしている方にとって、何をやればいいかよりも何をやってはいけないかを知る方が重要な場面もあります。初めてのホームページ制作では、つい見た目や機能にこだわりすぎて、ユーザー目線や運用性を見落としてしまうことも少なくありません。

デザインが整っていても、使い勝手が悪かったり、SEO対策が不十分だったりすれば、せっかくのホームページがビジネスの成果につながらないケースもあります。

この記事では、初心者が陥りやすいホームページ制作の「やってはいけないこと」を25項目にわけて紹介します。制作前の設計ミスから、公開後の運用に関する注意点まで、具体的な失敗事例とともに解説することで、これから制作する方が安心して取り組めるようサポート。

失敗を未然に防ぎ、効果的なホームページを作るために、ぜひ最後までチェックしてみてください。

ホームページを作る前の準備でやってはいけないこと

ホームページ制作の成功は、実は作り始める前の準備段階に大きく左右されます。目的やゴールの設定、ターゲットの明確化、使用するツールの選定など、準備が不十分なままスタートすると、途中で行き詰まったり、作った後に後悔することも少なくありません。

特に初心者の方は、目の前の作業に集中するあまり、本質的な準備を怠ってしまいがちです。ここでは、ホームページ制作前の準備段階で「絶対にやってはいけないこと」を具体的に解説します。

• 目的やゴールを決めずに作り始めてはいけない
• ターゲットが不明確なまま内容を作ってはいけない
• 無料ツールや無料サーバーを安易に選んではいけない

それぞれ順に解説します。

目的やゴールを決めずに作り始めてはいけない

ホームページは、作ることが目的ではなく、目的を達成するための手段です。にもかかわらず、見た目やデザインばかりに気を取られ、なぜそのホームページを作るのかという目的をあいまいにしたまま進めてしまうケースが非常に多く見られます。

たとえば、集客が目的なのか、商品販売が目的なのかによって、構成や導線の設計は大きく変わります。ゴールを明確にせずに作り始めてしまうと、結果的に誰にも見られない・成果が出ないホームページになりがちです。制作前には、誰のために・何を目的に作るのかを具体的に言語化し、それを軸に構成・コンテンツを練るのが成功への第一歩となります。

ターゲットが不明確なまま内容を作ってはいけない

ホームページは訪問者のニーズに応えるのが最も重要です。にもかかわらず、ターゲットとなるユーザー像を定めずにコンテンツを作成すると、誰にも刺さらないあいまいな内容になってしまいます。

たとえば、同じ美容室のホームページでも、若年層向けとシニア向けでは、言葉遣い・画像のテイスト・予約方法などが全く異なるはずです。まずはどんな人に・どんな悩みを解決してもらいたいのかを明確にし、ペルソナ（想定ユーザー像）を設定することで、伝えるべき情報やデザインの方向性が定まりやすくなります。

ターゲットをあいまいにしたままでは、集客効果も反響も期待できません。

「ペルソナ」とは、サービス・商品の典型的な仮想のユーザー像のことです。ユーザー像を深く掘り下げ、デモグラフィックや行動パターン、志向や価値観などを定めていく「ペルソナ設計」は、BtoC向け製品・サービスを提供する企業では一般的に取り入れられている手法です。もちろん、BtoB向け製品・サービスでもペルソナを設計する企業は増えていますが、取引先企業の規模や業態に幅があり、製品やサービスの購買までに担当者や決裁者など複数の人物がかかわることが多いことから、「何人分作成したらいいのかわからない」「どこまで掘り下げるべきなのか」という悩みをお持ちのご担当者様も多いようです。また、ペルソナを完成させたとしても、活用しなければ意味がありません。ペルソナを各種施策にうまく接続し、成果を出すには、正しい使い方も理解しておく必要があります。ペルソナ設計はあくまでスタートライン。ペルソナが決まったら、それに基づいたコンテンツ制作などの施策を実行し、検証し改善することが大切です。そのため、ペルソナ作成に時間をかけすぎてしまうことは得策ではありません。成果につながる的確なペルソナを、合意を得ながらスピーディに作成することが大切です。

引用：BtoB のメールマーケティングにも活用！「ペルソナ設計」のための 5 ステップ

無料ツールや無料サーバーを安易に選んではいけない

無料のホームページ作成ツールやサーバーは、初期費用を抑えたい初心者にとって魅力的に見えます。しかし、「無料」という理由だけで選んでしまうと、後々大きな制約や不都合に悩まされる可能性があります。

たとえば、広告が強制的に表示されたり、独自ドメインが使えなかったり、機能が限定されていたりと、ビジネス利用や本格運用には不向きです。また、SEO対策の自由度や表示速度のパフォーマンスでも有料サービスには及ばないケースが多く、成長の足かせとなってしまいます。

短期的なコスト削減よりも、長期的に使いやすく育てられるツールやサーバーを選ぶのが重要です。

ABLENETで独自ドメイン取得・WordPress制作がおすすめ

ホームページを本格的に運用していくなら、信頼性・拡張性・自由度の高い制作環境が不可欠です。ABLENETでは、初心者でも安心して使えるレンタルサーバーに加え、独自ドメイン取得やWordPressの簡単インストール機能を提供しています。

WordPressは世界中で利用されているCMSで、ブログ・企業サイト・ECサイトなど、あらゆる形式のホームページを柔軟に作成できます。また、ABLENETのサーバーは高速・安定性に優れ、カスタマーサポートも充実。無料ツールの制限に悩むことなく、しっかり成果を出せるホームページ運営が実現可能です。

将来性を考慮しても、ABLENETでの構築は長期的な安心につながります。

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ホームページのデザインや操作性でやってはいけないこと

ホームページ制作では、見た目のデザインにこだわることも大切ですが、同時に「使いやすさ（ユーザビリティ）」にも十分配慮する必要があります。いくらおしゃれなデザインでも、操作がわかりにくかったり、読みづらかったりすれば、ユーザーはすぐに離脱してしまいます。

特にスマホからのアクセスが主流となった今、あらゆる端末でも快適に閲覧・操作できるのが求められます。ここでは、ユーザーの離脱を防ぎ、信頼されるホームページにするために、ホームページのデザインや操作性でやってはいけないことを詳しく紹介します。

• スマホ対応をせずにサイトを公開してはいけない
• 文字が小さく読みにくい配色を使ってはいけない
• リンクやボタンをわかりにくく設計してはいけない
• アニメーションや画像を使いすぎてはいけない

それぞれ順に解説します。

スマホ対応をせずにサイトを公開してはいけない

現在のWeb閲覧の主流はスマートフォンです。Googleのデータによれば、ユーザーの約7割以上がモバイル端末からインターネットを利用しており、消費者庁｜SNSの動向整理をみても、スマホ対応していないホームページは致命的な欠点になります。パソコン用のレイアウトをそのままスマホで表示すると、文字やボタンが極端に小さくなり、読みづらく・押しにくいサイトとなってしまいます。

これにより離脱率が高まり、検索エンジンの評価（SEO）も下がる恐れがあります。スマホ対応にはレスポンシブデザインの採用が必須です。これは、画面サイズに応じてレイアウトが最適化される設計で、スマホ・タブレット・PCすべてで快適に閲覧できるようになります。ABLENETのWordPress環境を使えば、モバイル対応のテンプレートが多数用意されており、専門知識がなくても簡単にレスポンシブ対応が可能です。

スマホ対応を怠ることは、訪問者の利便性と信頼性を大きく損なうリスクがあることを肝に銘じておきましょう。

文字が小さく読みにくい配色を使ってはいけない

ホームページ上の文字が極端に小さかったり、背景と文字色のコントラストが弱かったりすると、訪問者にとって非常に読みづらく、ストレスの原因になります。

特に高齢者や視力が弱いユーザーにとっては、情報へのアクセス自体が困難になり、ページからの離脱につながりかねません。デザイン性を優先して、淡いグレー文字×白背景や、濃い背景に近い色の文字を重ねるなどは避けるべき典型的なミスです。

理想的な文字サイズはPCで16px前後、スマホではさらに少し大きめ（18px前後）に設定すると読みやすさが向上します。また、色彩設計では視認性を重視し、背景と文字の明暗差をはっきりさせましょう。

WordPressテーマを選ぶ際にも、視認性に優れたテンプレートを使うのがおすすめです。ABLENETなどの高機能なサーバー環境であれば、テーマやフォントの変更もスムーズで、ユーザビリティの高いホームページを簡単に構築できます。どんなに優れたコンテンツでも、読みにくければ意味がありません。読み手の立場に立った配慮を常に意識しましょう。

リンクやボタンをわかりにくく設計してはいけない

ユーザーが知りたい情報にスムーズにたどり着けるかどうかは、リンクやボタンの設計次第です。にもかかわらず、リンクの色が他のテキストと区別がつかない、ボタンが画像の一部のように見えて押せるかわからないなどの設計ミスは意外と多く見られます。

リンクは青色または下線付きなど、視覚的にクリックできるとわかるデザインが基本です。ボタンも、明確な枠や影をつけ、「ここを押すと次に進める」と直感的に伝える工夫が必要です。また、スマホでは指で押しやすいサイズ感（幅40〜50px以上）が求められます。

リンク先の文言も「こちら」などのあいまいな表現ではなく、「料金表を見る」など具体的にすると、ユーザーの行動を促進できます。ABLENETのWordPress環境では、ボタンパーツの追加やリンク設定も直感的に行えるエディタが用意されており、初心者でも操作に迷いません。

訪問者の離脱を防ぐには、情報の導線設計とクリック要素の見やすさ・わかりやすさが鍵です。

アニメーションや画像を使いすぎてはいけない

アニメーションやビジュアル要素は、ホームページに動きや華やかさを与えるために有効な手段ですが、多用しすぎると逆効果になる可能性があります。

ページ読み込みに時間がかかったり、動きが多すぎてユーザーの注意が分散してしまい、肝心の情報が伝わらないケースが多発します。 特に、ファーストビューで動画やスライドショーを大量に使うと、モバイルユーザーの通信量や読み込み速度に悪影響を与え、SEOにもマイナス評価となります。

また、過剰なアニメーションはユーザーにうるさい・不快と感じさせるリスクもあるため、必要最低限の演出に留めるべきです。画像や動画を使用する際は、サイズを最適化し、遅延読み込み（Lazy Load）などの機能を活用すると、表示速度とデザイン性の両立が可能です。

ABLENETの高速サーバー環境では、こうした機能も快適に運用できるため、必要な表現を無理なく取り入れられます。見せたい内容がしっかり伝わるよう、装飾と情報のバランスに注意を払いましょう。

ホームページのコンテンツ制作でやってはいけないこと

どれほどデザインが優れていても、ホームページの中身であるコンテンツが乏しければ、ユーザーに信頼されず、成果にはつながりません。特に企業サイトやサービス紹介サイトでは、訪問者が求める情報にしっかり応えるのが重要です。

しかし実際には、他サイトの内容をコピーしたり、情報を更新せずに放置したり、ユーザー視点を欠いた文章になっていたりと、基本的なミスをしてしまうケースが少なくありません。

ここでは、初心者が陥りがちなホームページのコンテンツ制作でやってはいけないことを4つの観点から解説します。

• 他サイトの内容をそのままコピーしてはいけない
• 更新せずに情報を古いまま放置してはいけない
• 読者ニーズ・疑問に応えないコンテンツを作ってはいけない
• CTA（行動導線）をあいまいなままにしてはいけない

それぞれ順に解説します。

他サイトの内容をそのままコピーしてはいけない

他サイトの文章や画像をそのままコピーすることは、著作権侵害にあたる可能性があるだけでなく、Googleの検索評価を著しく下げる原因になります。

検索エンジンはオリジナリティを重視しており、他と同じ文章を使っているページは価値の低いコンテンツとして評価され、検索順位が落ちたり、最悪の場合インデックスから除外されたりするリスクがあります。

さらに、コピーされた元サイトに迷惑がかかるだけでなく、ユーザーからの信頼も失います。情報を集めただけで、自分の言葉で伝えていないと受け取られると、企業やサービスそのものの信用にも悪影響を与えかねません。

記事やページを作成する際は、参考にするのは構いませんが、必ず自社の実績や視点、自分たちの言葉を使って構成し直しましょう。

ABLENETのWordPress環境では、オリジナル記事の制作や編集もしやすく、複数人での管理・更新体制を整えるのにも適しています。コンテンツの品質と信頼性は、ホームページの成果を大きく左右します。

更新せずに情報を古いまま放置してはいけない

ホームページは一度作って終わりではなく、定期的に内容を見直し、必要に応じて情報を更新し続けましょう。特にサービス内容や料金、営業時間、キャンペーン情報など、変化しやすい情報を長期間そのまま放置しておくと、閲覧者に誤解を与える恐れがあります。

場合によっては「この会社は今も営業しているのか？」と不安にさせてしまい、機会損失にもつながります。また、検索エンジンも定期的に更新されているサイトを高く評価します。情報が古いままではSEOの観点でも不利になり、せっかく作ったホームページが誰にも見られなくなる可能性もあるでしょう。

最新情報の発信は、信頼感を生み、顧客との接点を維持する重要な要素です。更新の手間を減らすには、WordPressなどのCMSを導入するのが有効です。ABLENETのWordPress対応プランなら、管理画面から直感的にページ編集・更新ができるため、初心者でも簡単に最新情報を反映できます。ホームページは育てる意識を持ち、常に鮮度の高い状態を保ちましょう。

読者ニーズ・疑問に応えないコンテンツを作ってはいけない

ホームページの目的は、訪問者が知りたい情報や解決したい問題に対して、的確な答えの提供です。

しかし、企業目線ばかりで伝えたいことだけを羅列してしまうと、訪問者にとっては自分に関係のない情報と感じられ、すぐに離脱されてしまうリスクがあります。たとえば、当社の強み・私たちの理念といった話ばかりが並び、肝心の「このサービスを使うとどんなメリットがあるのか」「どう申し込めばいいのか」など、ユーザーが本当に知りたい情報が欠けているケースは少なくありません。

良質なコンテンツを作るためには、まずユーザーのニーズや検索意図を把握し、それに沿った内容を構成しましょう。FAQ形式や体験談、図解などを活用すると、より親しみやすく伝えられます。

ABLENETのWordPress環境を使えば、検索ユーザーを意識した構成も行いやすく、SEO対策にも強いサイト運営が可能です。常に訪問者目線でコンテンツを見直す姿勢を忘れずに持ちましょう。

CTA（行動導線）をあいまいなままにしてはいけない

ホームページは情報提供だけでなく、資料請求・問い合わせ・購入・予約など、何らかの行動（コンバージョン）を促すためのツールでもあります。そのため、コンテンツの各所に配置するCTAの設計は極めて重要です。

しかし、CTAがあいまいだったり、設置場所がわかりにくかったりすると、ユーザーが次の行動に移れず、せっかくの機会を逃してしまいます。たとえば「詳しくはこちら」と書かれたリンクがどこに飛ぶのかわからなかったり、ページ下部にしかCTAがなかったりすると、途中で離脱するユーザーを取りこぼしてしまうでしょう。

効果的なCTAを設置するには、ユーザーの行動導線を意識してページ全体を設計してください。見出し下・中段・末尾などに適切に配置し、「無料で相談」「30秒で資料請求」など具体的かつ魅力的な文言を使うと、クリック率を高められます。

ABLENETのWordPressでは、CTAパーツのカスタマイズも容易で、ABテストなどのマーケティング施策も導入しやすい環境が整っています。訪問者が迷わずアクションを起こせる設計を心がけましょう。

SEO（検索エンジン対策）でやってはいけないこと

ホームページを作成する際、多くの人が見落としがちなのがSEO（検索エンジン最適化）です。どれほど優れたデザインやコンテンツを持っていても、検索エンジンに適切に認識されなければ、ユーザーの目に触れることはありません。

SEOはホームページの集客力を左右する重要な要素であり、検索順位に大きな影響を与えます。しかし、SEOにはやってはいけない初歩的なミスが多く存在し、これらを放置すると順位低下だけでなく、インデックス削除などの深刻な問題を招く可能性も。

ここでは、SEO初心者が特に注意すべき「やってはいけないこと」を具体的に解説します。

• titleタグやmetaを未設定のままにしてはいけない
• hタグの構造を適当に使ってはいけない
• 画像にalt属性を設定せずに掲載してはいけない
• 内部リンクを設置しないままにしてはいけない
• noindexやcanonical設定を誤ったままにしてはいけない
• パンくずリストを設置せずに公開してはいけない

それぞれ順に解説します。

titleタグやmetaを未設定のままにしてはいけない

HTMLの基本的なタグであるtitleやmeta descriptionは、検索エンジンがページ内容を判断するための重要な情報源です。特にtitleタグは検索結果のタイトルとして表示されるため、未設定だったり適当な文字列が入力されていたりすると、検索エンジンにもユーザーにも正しく伝わらず、クリック率の低下に直結します。

また、meta descriptionも同様に、検索結果のスニペットとして表示される可能性があるため、放置すれば魅力のない表示になることも。全ページに適切なtitleとmetaを設定し、ページごとに内容に即した文言の用意が、SEOにおいては基本中の基本です。

hタグの構造を適当に使ってはいけない

h1〜h6までの見出しタグ（hタグ）は、検索エンジンに対してページ構造を伝える役割を果たします。これらを適切に使うと、コンテンツの重要度や関係性を明確にでき、検索エンジンも理解しやすいです。

しかし、見出しを装飾目的だけで使ってしまったり、h1タグが複数存在していたり、階層構造を無視して使用したりすると、検索エンジンに混乱を招き、評価が下がる原因になります。正しい順序と論理的な構造を意識し、1ページに1つのh1を基本としてh2、h3と階層を守って利用しましょう。

画像にalt属性を設定せずに掲載してはいけない

alt属性は、画像の代替テキストとして、画像が表示されないときや視覚障がい者向けの読み上げソフトが利用される場面で活躍しますが、それだけではありません。検索エンジンは画像の内容を直接読み取れないため、alt属性を頼りに画像の意味や関連性を判断しています。

このalt属性を未設定のままにしていると、画像検索での流入チャンスを逃すだけでなく、コンテンツ全体の評価にもマイナスの影響を与える可能性があります。画像ごとに適切な説明文をaltに記述し、キーワードも自然に含めるのが理想的です。

内部リンクを設置しないままにしてはいけない

ホームページ内で各ページが孤立していると、検索エンジンはサイト全体の構造を正しく認識できません。内部リンクは、関連ページをつなぐことでサイト全体の回遊性を高め、ユーザーにも検索エンジンにも親切な設計となります。

特に関連性の高いページ同士をつなぐと、SEO評価の分散を防ぎ、重要ページの検索順位を上げる効果も期待できます。記事中のテキストリンクや、サイドバー・フッターでのリンク設置など、内部リンク戦略の意識が不可欠です。

noindexやcanonical設定を誤ったままにしてはいけない

SEOに詳しくない初心者がよくやりがちなのが、noindexタグやcanonical設定の誤用です。noindexはそのページを検索エンジンにインデックスさせない指示で、テストページや重複ページなどに意図的に使うものですが、公開済みの主要ページに誤って適用してしまうと、検索結果に表示されなくなります。

またcanonicalは、重複コンテンツが存在する場合に正規ページを示すタグであり、設定ミスにより意図しないページがインデックスされたり、評価が分散してしまったりするケースがあります。設定時には慎重に確認しましょう。

パンくずリストを設置せずに公開してはいけない

パンくずリストは、ユーザーが今いるページの位置を視覚的に把握できるようにするナビゲーションの一種で、SEOにも良い影響を与える要素です。特にGoogleは、構造化データを活用してパンくずリストを検索結果に表示され、クリック率向上にもつながります。

しかし、パンくずリストがないとユーザーの利便性が下がり、直帰率が上がる原因にもなりかねません。WordPressであればプラグインを使って簡単に導入できるので、初期段階で設置を検討するべきです。

セキュリティや運用体制でやってはいけないこと

ホームページを公開する上で忘れてはならないのが、セキュリティと運用体制の整備です。どれほど見た目やコンテンツが優れていても、セキュリティ対策が甘かったり、運用の準備が不十分だったりすると、思わぬトラブルを招いてしまう可能性があります。

個人情報の漏えいやサイトの改ざん、機能停止などは、ユーザーの信頼を一瞬で失う要因にもなり、企業やブランドの信用問題に直結します。WordPressのようなCMSを利用している場合は脆弱性も狙われやすいため、定期的な更新やバックアップなどの基本的な運用体制が不可欠です。

ここでは、初セキュリティや運用体制でやってはいけないことについて解説します。

• SSL（https）未対応のまま公開してはいけない
• WordPressやプラグインの更新を放置してはいけない
• バックアップを取らないまま運用してはいけない
• 問い合わせ先やポリシーを未掲載のままにしてはいけない

それぞれ順に解説します。

SSL（https）未対応のまま公開してはいけない

SSLとは、インターネット上での通信を暗号化する仕組みで、URLが「https」から始まるサイトがそれに対応している証拠です。SSLを導入しないままサイトを公開すると、ユーザーが入力した個人情報やパスワードが第三者に盗み見られる可能性があり、大きなセキュリティリスクとなります。

また、現在の主要ブラウザではSSL未対応サイトに「保護されていません」という警告が表示され、ユーザーが不安を抱いて離脱する原因にもなります。さらに、Googleをはじめとする検索エンジンでもSSL対応は評価対象の一つであり、SEO対策の観点からもSSLは必須です。

SSL証明書は多くのレンタルサーバーで無料で導入できるため、サイト公開前に必ず設定しておきましょう。

WordPressやプラグインの更新を放置してはいけない

WordPressは世界中で利用されているCMSである一方、その普及率の高さからハッカーの標的にもなりやすいという側面があります。WordPress本体やプラグインには、常に脆弱性の修正や機能の向上が施された更新が配布されていますが、これらを放置したまま運用を続けると、セキュリティホールを突かれてサイトが乗っ取られる危険性が高まります。

特に古いプラグインや使用していないプラグインが放置されている場合、更新されていないものから脆弱性が見つかるケースも。更新前にはバックアップを取るのが推奨されますが、更新そのものを怠るのはリスクが非常に高いため、最低でも月1回はWordPressとプラグインのアップデート状況をチェックしましょう。

バックアップを取らないまま運用してはいけない

ホームページを運営していると、意図しないエラーやサーバートラブル、サイバー攻撃などで、突然データが失われてしまいます。そんなときに役立つのがバックアップです。定期的にバックアップを取っていれば、万が一のトラブル発生時にも元の状態に戻せます。

しかし、バックアップを一度も取らずに運用していると、復旧が困難になり、最悪の場合はコンテンツをすべて失うことにもなりかねません。WordPressには自動バックアップが可能なプラグイン（UpdraftPlusなど）もあり、簡単に設定できます。

また、サーバー側でも定期バックアップを提供している場合があるため、自分の環境にあった方法を選んでこまめなバックアップ体制を整えましょう。

問い合わせ先やポリシーを未掲載のままにしてはいけない

ホームページを運営する際には、問い合わせ先の記載やプライバシーポリシーの設置も重要です。特にフォームを通じて個人情報を取得する場合、利用目的や管理方法を明記しないままの運用は、個人情報保護法に抵触する恐れがあります。

ユーザーは信頼できる情報源から商品やサービスを選びたいと考えているため、問い合わせ先が記載されていないサイトや、ポリシーがあいまいなままのサイトには不信感を持ちやすいです。また、法人サイトの場合は「特定商取引法に基づく表記」の掲載も義務付けられるため、法的観点からも対応が不可欠です。

ABLENET等の高品質なレンタルサーバーを使えば、セキュアなフォーム設置やSSL対応もスムーズに行えるため、こうした運用体制も安心して整備できます。

表示速度や技術面でやってはいけないこと

ホームページの使いやすさやSEO評価を左右する大きな要素が、表示速度と技術面の最適化です。ユーザーはページの表示に3秒以上かかると、約半数が離脱してしまうといわれており、どれだけ魅力的なデザインやコンテンツを用意しても、表示が遅ければ意味を成しません。

原文：As part of that effort, today we’re including a new signal in our search ranking algorithms: site speed. Site speed reflects how quickly a website responds to web requests.

翻訳：モバイルサイトの読み込みに3秒以上かかる場合は、訪問の53％が放棄されます。 それは大きな問題です。

引用：New Industry Benchmarks for Mobile Page Speed – Think With Google

また、スクリプトや画像の最適化、サーバーの安定性など、技術面の配慮が欠けると、サイト全体の信頼性やパフォーマンスにも大きな悪影響を及ぼします。初心者にありがちな「技術的な部分は後回し」という意識が、致命的なミスにつながるケースも少なくありません。

ここでは、表示速度や技術面でやってはいけないことを紹介します。

• 容量の大きすぎる画像をそのまま使ってはいけない
• 外部スクリプトを過剰に読み込ませてはいけない
• 表示速度が3秒以上になるような設計をしてはいけない
• 無料や格安の不安定なサーバーを選んではいけない

それぞれ順に解説します。

容量の大きすぎる画像をそのまま使ってはいけない

高解像度の画像は視覚的に魅力的ですが、容量が大きすぎるとページの読み込み速度が大幅に低下します。特にJPEGやPNG形式で2MB以上あるような画像を何枚も埋め込むと、ユーザーの回線状況によっては表示までに数秒以上かかることもあります。

また、スマートフォンからアクセスするユーザーにとっては、通信量の増加というデメリットも。表示速度が遅くなると、Googleの検索評価も下がり、SEOにも悪影響を及ぼします。対策としては、画像の解像度を適切に調整し、WebPなどの軽量フォーマットの活用が有効です。

さらに、Lazy Load（遅延読み込み）機能を使うことで、必要なタイミングで画像を表示させ、ページ全体の読み込み速度を向上させましょう。

外部スクリプトを過剰に読み込ませてはいけない

アクセス解析ツールやSNSの埋め込み、広告配信タグなど、便利な外部スクリプトは多数存在しますが、必要以上に読み込ませるとページ速度が著しく低下します。特に、非同期で読み込まれないJavaScriptタグが複数ある場合、ブラウザの処理負荷が高まり、最悪の場合ページが固まる・一部のコンテンツが表示されないといった不具合につながる可能性もあります。

外部スクリプトは、あくまで必要最低限に抑えるのが原則です。利用していないタグの削除や、読み込みタイミングの最適化によって、ページ全体のスムーズな動作が実現できます。プラグインの導入も、機能重複や過剰なリソース消費に注意しましょう。

表示速度が3秒以上になるような設計をしてはいけない

Googleが公表しているデータによれば、ページの表示速度が1秒から3秒に伸びると、直帰率は32％も上昇します。つまり、たった数秒の遅延が、ビジネスにとって大きな損失をもたらす可能性があるのです。

画像サイズ、スクリプト、サーバー応答速度、CSSの最適化不足など、さまざまな要因が表示速度の低下に影響します。WordPressを使っている場合でも、テーマやプラグインの選定ミスが原因で重くなるケースも少なくありません。

表示速度を意識したサイト設計には、GoogleのPageSpeed InsightsやGTmetrixなどの無料診断ツールを活用し、具体的な改善ポイントを把握しておきましょう。表示速度はユーザー体験だけでなく、検索順位にも直接影響する重要な指標です。

無料や格安の不安定なサーバーを選んではいけない

とりあえず無料で始めたい・月額100円で安く済ませたいといった考えで、無料や格安のサーバーを選んでしまうと、あとで大きなトラブルに見舞われる可能性があります。不安定なサーバーはアクセス集中時に落ちやすく、表示速度も遅く、Googleの評価にもマイナスになります。

また、無料サーバーの多くは独自ドメインが使えなかったり、広告が勝手に表示されたりと、ビジネス用途には不向きです。さらに、サポート体制が不十分で、トラブル時の対応にも時間がかかるのもデメリット。最初から安定した性能・サポートが整った有料サーバーを選ぶのが、長期的にはコストパフォーマンスの高い選択です。初心者ほどインフラの信頼性を重視すべきです。

安定・高速のABLENETレンタルサーバーがおすすめ

ホームページを安定かつ高速に運用したいなら、ABLENETレンタルサーバーの利用がおすすめです。ABLENETは、ビジネス利用にも耐えうる高性能サーバーと、手厚いサポート体制が特徴。共用サーバーでも十分な表示速度を確保でき、アクセス集中時にも安定した稼働が可能です。

さらに、SSDストレージによる高速処理、HTTP/2対応、無料SSLの標準搭載など、パフォーマンス面でも業界水準をリードしています。また、WordPressの簡単インストールや自動バックアップ機能もあり、初心者でも安心して運用を始められます。表示速度やセキュリティ、コストパフォーマンスのバランスを重視するなら、ABLENETは最適な選択肢と言えるでしょう。

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