WordPress使い方マニュアル!初心者向けにログインから記事投稿まで解説

WordPressは世界中のWebサイトの約40%を支える人気のコンテンツ管理システムです。ブログからビジネスサイト、ECサイトまで様々な用途に対応できる柔軟性が魅力ですが、初めて使う方にとっては操作方法が難解で戸惑うことも多いかと思います。
この記事では、WordPressの基本的な使い方を、初心者にもわかりやすく解説します。
管理画面へのログイン方法から記事の投稿、公開までの流れを丁寧に説明するので、これからWordPressでサイト運営を始める方はぜひ参考にしてみてください。

目次
まずはWordPress管理画面の基本を理解しよう
WordPressの魅力は、プログラミングの知識がなくても直感的な操作でウェブサイトを管理できる点にありますが、その中心となるのが「管理画面(ダッシュボード)」です。
まず、ログイン方法から各機能の役割まで、管理画面の基礎知識について知っていきましょう。
WordPressの管理画面へのログイン方法とURL
WordPressの管理画面にアクセスするには、専用のURLとログイン情報が必要です。
通常、以下のいずれかのURLにアクセスすることで管理画面が開きます。
https://あなたのサイトURL/wp-admin/
https://あなたのサイトURL/wp-login.php
アクセスすると、ユーザー名(またはメールアドレス)とパスワードを入力する画面が表示されます。WordPressをインストールした際に設定した管理者情報を入力しましょう。

このチェックボックスをオンにすると、次回アクセス時に自動的にログインできます。
ただし、共有パソコンでは個人情報保護のためオフにしておくことをおすすめします。

情報を入力したら「ログイン」ボタンをクリックします。
ログインに成功すると、WordPressのダッシュボード(管理画面)が表示され、サイト管理のための様々な機能が利用できるようになります。

管理画面が表示されない・操作できない時の対処法

WordPressの管理画面にアクセスできない場合や、ログインしても正常に操作できないことがあります。
よくあるパターンは
- ユーザー名/パスワードが間違っている
- ブラウザに古い情報が残っている
- プラグインが競合している
- サーバーのPHP設定が間違っていたり、メモリ制限に制限がかかっている
などです。
1. ユーザー名/パスワードが間違っている
- ユーザー名とパスワードが正確に入力されているか確認しましょう
- 大文字/小文字の区別や、スペースの有無にも注意してください
- パスワードを忘れた場合は、ログイン画面の「パスワードをお忘れですか?」リンクからリセットできます
2. ブラウザに古い情報が残っている
- ブラウザに古い情報が残っていると問題が起きることがあります
- Ctrl+F5(WindowsのChrome)やCommand+Shift+R(MacのSafari)でハードリロードを試してみましょう
- それでも解決しない場合は、ブラウザのキャッシュを完全にクリアしてみてください
3. プラグインが競合している
- 管理画面が表示されるものの操作できない場合、プラグインの競合が原因かもしれません
- FTPやサーバー管理画面から
wp-content/plugins
フォルダ内のプラグインフォルダ名を一時的に変更(例:「akismet」→「akismet_off」)することで、そのプラグインを無効化できます - すべてのプラグインを無効化して症状が改善したら、一つずつ有効化して問題のあるプラグインを特定しましょう
4. サーバーのPHP設定が間違っていたり、メモリ制限に制限がかかっている
- サーバーのPHP設定やメモリ制限が原因の場合もあります
- レンタルサーバーの管理画面でエラーログを確認するか、サポートに問い合わせてみましょう
それでも解決しない場合は、.htaccessファイルを再作成しましょう。
FTPで.htaccessファイルをバックアップ後に削除し、管理画面の「設定」→「パーマリンク設定」から「変更を保存」ボタンをクリックして再作成が可能です。
これらの対処法を試しても解決しない場合は、WordPressのバージョンを確認し、最新版へのアップデートも検討してみましょう。
ダッシュボードの見方|各メニューの役割と機能
WordPressの管理画面(ダッシュボード)は、サイト運営の中心となる場所で、左側のサイドメニューから様々な機能にアクセスできます。
- ホーム
-
サイトの状態や最新情報の概要が表示されます
- 更新
-
WordPressのコア、テーマ、プラグインのアップデート管理ができます
投稿と固定ページの違いは?使い分けのポイント
WordPressには「投稿」と「固定ページ」という2種類のコンテンツ作成方法があります。初心者の方がよく混乱するポイントですので、それぞれの特徴と使い分けについて見ていきましょう。
■投稿(Posts)の特徴
- 時系列で管理され、新しい記事が上に表示されます
- カテゴリーやタグで分類できます
- RSS配信の対象となります
- 通常、投稿日時が表示されます
- コメント機能がデフォルトで有効です
■固定ページ(Pages)の特徴
- 時系列に関係なく、階層構造で管理できます
- カテゴリーやタグによる分類はできません
- RSS配信の対象外です
- 通常、投稿日時は表示されません
- テンプレートを個別に指定できる場合が多いです
■使い分けの実践例
- 料理サイトの場合:レシピは「投稿」、運営者プロフィールは「固定ページ」
- 企業サイトの場合:ニュースリリースは「投稿」、サービス紹介は「固定ページ」
- 個人ブログの場合:日記や記事は「投稿」、自己紹介は「固定ページ」
スマートフォンからでも管理画面を操作する方法
WordPressはスマートフォンからでも管理画面を操作できます。外出先から記事の投稿や更新をしたい場合、以下の方法で管理を行ってください。
方法①スマホのブラウザからアクセスする
基本的にはPCと同じログインURLにアクセスするだけでOKです。

WordPressの管理画面は自動的にスマホ画面に最適化されます。
ただし、一部の高度な編集機能はPCより操作しにくい場合があります。
方法②公式WordPressアプリを使う(おすすめ)
iOS版・Android版が用意されていますので、利用しているスマホのOSに合わせてダウンロードを行ってください。
iOS版:WordPress – サイトビルダー
Android版:WordPress – サイトビルダー
スマホからの操作に慣れておくと、アイデアが浮かんだ時やニュース速報など、タイムリーな投稿ができるようになります。
普段使いのブログならスマホのアプリを使いこなせるようになった方が、WordPressの運用がさらに便利になるはずです。
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ブロックエディタの使い方をマスター!記事投稿の基本
ブロックエディタの最大の特徴は「ブロック」と呼ばれる要素を組み合わせてコンテンツを作成する点です。段落、見出し、画像、動画、表などそれぞれの要素がブロックとして独立しており、それらを自由に配置・編集することで記事を構成していきます。
この章では、ブロックエディタの使い方やコツを解説していきます。
新規記事の作成手順!投稿から公開までの流れ
管理画面左メニューの「投稿」→「新規追加」をクリックしましょう。または、画面上部の管理バーにある「+新規」から「投稿」を選択することでも新規投稿画面に移動できます。

画面上部の「タイトルを追加」と表示されている部分をクリックして、記事のタイトルを入力します。SEOを意識した、内容を的確に表すタイトルをつけることがおすすめです。

タイトルの下にある「ブロックを追加」または「+」マークをクリックすると、様々なブロックを選択できます。
最初は「段落」ブロックが自動で表示される場合もあります。ここに記事の本文を入力し、必要に応じて見出しや画像などの別のブロックを追加していきます。

右側のサイドバーにある「投稿」タブでカテゴリーとタグを設定できます。適切なカテゴリーを選択しましょう。
未設定の場合は自動的に「未分類」カテゴリーに分類されます。また、記事の内容に関連するキーワードをタグとして追加することで、関連記事の表示や検索性の向上につながります。

タイトルと文章を全て整えたら、アイキャッチ画像を設定します。
アイキャッチ画像は記事一覧やSNSでシェアされる際のサムネイルとして表示されるので、内容を表す適切な画像を選ぶことが大切です。
右側のサイドバーで「アイキャッチ画像」を見つけ、「アイキャッチ画像を設定」をクリックします。

メディアライブラリから既存の画像を選択するか、新しい画像をアップロードしてアイキャッチ画像を設定しましょう。


画面右上の「プレビュー」ボタンをクリックすると、実際のサイト上での表示を確認できます。PC表示だけでなく、スマホ表示やタブレット表示の確認もできるので、各デバイスでの見え方を確認しておくと安心です。

プレビュー画面は以下のように表示されます。

作業の途中で「下書きとして保存」ボタンをクリックすると、公開せずに記事を保存できます。WordPressには自動保存機能もありますが、意識的に保存する習慣をつけておくと、予期せぬトラブルによるデータ損失を防げます。

「公開」ボタンの横にある「▼」をクリックすると、詳細な公開設定が表示されます。ここで、公開日時を指定したスケジュール投稿や、記事の可視性(公開・非公開・パスワード保護など)を設定できます。
特定の読者だけに公開したい場合や、イベントに合わせて自動公開したい場合に便利な機能です。

すべての設定が完了したら「公開」ボタンをクリックします。WordPress 5.0以降では、公開前に最終確認画面が表示されるので、タイトルや設定を再確認してから「公開」をクリックしましょう。

記事を公開した後でも、「更新」ボタンをクリックすることでいつでも内容を編集できます。誤字脱字を見つけた場合や情報を更新したい場合に便利です。
大きな変更を加える場合は、一度「下書きにする」を選択して編集作業を行い、完了後に再度公開するという方法もあります。

段落・見出し・リストなどブロックエディタの基本操作
ブロックエディタの大きな特徴は、コンテンツの各要素を「ブロック」として扱うことです。
よく使う機能を紹介しますので、参考にしてみてください。
段落ブロックの使い方
段落ブロックは最も基本的なテキストブロックです。エディタに文章を入力すると自動的に段落ブロックが作成されます。Enterキーを押すと新しい段落ブロックが作成されます。

段落を選択すると表示されるツールバーでは、太字、斜体、リンクの挿入などの基本的な書式設定が可能で、右側のサイドバーでは文字サイズ、文字色、背景色なども設定できます。

見出しブロックの活用法
見出しブロックは記事の構造を作る重要な要素です。「+」ボタンをクリックして「見出し」を選択するか、既存の段落ブロックで「/」を入力し「見出し」と入力することで挿入できます。

H1からH6まで6段階のレベルを選択可能で、SEOの観点からも適切な見出し構造を作ることが重要です。見出しレベルはブロックツールバーまたはサイドバーから変更できます。
一般的にH1はサイトタイトル用、H2は大見出し、H3は中見出しとして使用します。
リストブロックで情報を整理
情報を箇条書きで整理したい場合は、リストブロックが便利です。「+」ボタンから「リスト」を選択するか、段落の先頭に「*」や「1.」を入力するとリストブロックに自動変換されます。

リストには「箇条書き(番号なし)」と「番号付きリスト」の2種類があり、階層構造(インデント)も作成できます。リスト内でTabキーを押すとインデントが増え、Shift+Tabで減らせます。
引用ブロックでメリハリをつける
他のサイトやメディアからの引用を表示したい場合は、引用ブロックを使用します。引用ブロックは視覚的にも通常の段落と区別され、引用元の明示など著作権への配慮も行いやすくなります。「+」ボタンから「引用」を選択するか、「>」記号を段落の先頭に入力すると引用ブロックに変換されます。

引用の書式はテーマによって異なりますが、多くの場合、左側に縦線が表示されたり、背景色が変わったりして区別しやすくなっています。

サイズ調整とギャラリー作成など画像の挿入と編集
次に、単体の画像挿入から複数画像を使ったギャラリーの作成など、基本的な画像関連の操作を解説していきます。
基本的な画像の挿入方法
画像を挿入するには、「+」ボタンをクリックして「画像」ブロックを選択し、「アップロード」「メディアライブラリ」「URLから挿入」の3つの選択肢からアップロード方法を選択してください。

新しい画像を使用する場合は「アップロード」を選び、コンピュータから画像ファイルを選択します。以前にアップロードした画像を使いたい場合は「メディアライブラリ」から選択します。他のウェブサイトの画像を使用したい場合は、著作権に注意した上で「URLから挿入」を選択してください。
また、エディタ内に画像をドラッグ&ドロップやコピー&ペーストですることでも挿入できます。
画像サイズの調整と配置
挿入した画像は、角のハンドルをドラッグすることでサイズを変更できます。

特に本文中に画像を挿入する場合、テキストの回り込みの設定も重要です。ブロックエディターで「メディアとテキストブロック」を使うと、画像の周りにテキストが自然に流れるレイアウトに設定でき、見せ方に一工夫加えることができます。

画像の編集と加工
WordPress 5.5以降では、画像をクリックすると表示される「編集」ボタンから、トリミング(切り抜き)、回転、反転といった基本的な画像編集機能が使えます。


大幅な編集が必要な場合は、画像編集ソフトで加工してからアップロードすることをおすすめします。なお、編集を行うと元の画像とは別の新しいファイルが作成されるため、元の画像にいつでも戻すことができます。
表・ボタン・埋め込みコンテンツの追加方法
ブロックエディタでは、テキストや画像だけでなく、より複雑な要素も簡単に追加できます。
よく使う、表・ボタン・埋め込みコンテンツの追加方法を見ていきましょう。
表ブロックで情報を整理する
データや比較情報を整理して表示したい場合は、表ブロックが便利です。「+」ボタンから「テーブル」を選択すると、行数と列数を指定する画面が表示されます。

初期設定後も行や列の追加・削除は簡単に行えます。表を選択した状態でブロックツールバーの「テーブル」メニューから、行や列の追加・削除・結合などの操作が可能です。

ボタンブロックでCTAを作成
「お問い合わせはこちら」や「詳しく見る」などクリックを促すボタンは、ボタンブロックで作成できます。

「+」ボタンから「ボタン」を選択し、ボタンに表示するテキストを入力します。ボタンを選択した状態で表示されるリンクアイコンをクリックすると、リンク先URLを設定できます。

右側のサイドバーでは、ボタンの背景色やテキスト色、角の丸み、幅などを詳細に設定できます。また、「新しいタブで開く」オプションを有効にすれば、ボタンをクリックした際に新しいタブでリンク先が開きます。

埋め込みブロックの種類と使い方
外部サイトのコンテンツを記事内に表示したい場合は、埋め込みブロックを使うのが便利です。「+」ボタンの「埋め込み」カテゴリーには、YouTube、Twitterなど多数のサービスに対応した専用ブロックがあります。
最も基本的な使い方は、埋め込みたいコンテンツのURLをコピーし、埋め込みブロックに貼り付けるだけです。例えばYouTube動画の場合、動画ページのURLをコピーして埋め込みブロックに貼り付けると、自動的に動画プレーヤーが表示されます。
◾️Youtubeの場合


◾️X(旧Twitter)の場合


アイキャッチ画像の設定と表示位置の調整
アイキャッチ画像を設定するには、投稿編集画面の右側サイドバーにある「アイキャッチ画像」セクションを見つけて「アイキャッチ画像を設定」をクリックします。

メディアライブラリから既存の画像を選択するか、「ファイルをアップロード」タブから新しい画像をアップロードします。画像を選択したら「アイキャッチ画像を設定」ボタンをクリックして確定します。

アイキャッチ画像は記事の内容を視覚的に表現するものなので、記事のテーマやキーワードに関連した画像を選ぶと効果的です。
アイキャッチ画像の表示位置

アイキャッチ画像の表示位置や方法は使用しているテーマによって大きく異なりますが、一般的には以下のようなパターンが多いです。
- 記事タイトルの上に大きく表示
- 記事タイトルの下、本文の上に表示
- 記事の右側や左側に配置
- 記事一覧ページのみに表示し、個別記事ページでは表示しない
使用しているテーマの設定を確認し、必要に応じて表示位置をカスタマイズしましょう。多くのテーマでは、「外観」→「カスタマイズ」から、アイキャッチ画像の表示設定を変更できます。
表示位置の変更ができない場合は、テーマのCSSをカスタマイズするか、子テーマを作成して調整する必要がありますが、上級テクニックですので詳しい方に編集を任せるのがおすすめです。
下書き保存と公開前のプレビュー確認のコツ
WordPressでは、記事作成中の下書き保存と公開前のプレビュー確認が非常に重要です。
自動保存機能と手動保存の使い分け
WordPressには自動保存機能が搭載されており、一定間隔(デフォルトでは60秒ごと)に編集中の内容を自動的に保存します。しかし、この機能に頼りすぎるのは危険です。ブラウザのクラッシュやネットワークの切断などのトラブル時に備えて、重要な編集を行った後は必ず手動で「下書きとして保存」ボタンをクリックする習慣をつけましょう。

プレビュー機能の基本
記事を公開前に実際の表示を確認するには、エディタ画面右上の「プレビュー」ボタンを使用します。基本的なプレビューではパソコン画面での表示が確認できますが、ボタンの横の下向き矢印をクリックすると「モバイルプレビュー」や「タブレットプレビュー」も選択できます。

特に画像の配置やテーブルの表示など、デバイスによって見え方が大きく変わる要素は必ず複数のプレビューで確認しましょう。
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メディア管理からメニュー作成までWordPressの便利機能
次に、画像や動画などのメディア管理から、サイトナビゲーションとなるメニュー作成、ウィジェットの活用まで、WordPressの便利な管理機能について解説します。
メディアライブラリの使い方!画像・動画を管理しよう
WordPressのメディアライブラリは、サイトで使用するすべての画像、動画、PDFなどのファイルを一元管理する機能です。
メディアライブラリにアクセスするには、管理画面左側のメニューから「メディア」をクリックします。すると、サイトにアップロードされたすべてのメディアファイルが表示されます。

メディアファイルをアップロードする方法は複数あります。メディアライブラリ画面上部の「新規追加」ボタンからアップロードする方法が基本ですが、ファイルをドラッグ&ドロップするか、「ファイルを選択」ボタンからコンピュータ内のファイルを選ぶこともできます。
アップロードしたメディアファイルの情報を編集するには、メディアライブラリでファイルをクリックします。すると右側に詳細パネルが表示され、タイトル、キャプション、代替テキスト、説明などを編集できます。

不要になったメディアファイルを削除するには、ファイルを選択した状態で「完全に削除する」をクリックします。使用中のファイルを削除すると、サイト上で画像が表示されなくなる原因になるので、削除する前に、そのファイルがサイト内のどこかで使用されていないか確認しましょう。

ヘッダー・フッター・サイドバーなどメニューの作成と配置
WordPressではメニュー機能を使って、ヘッダー、フッター、サイドバーなどにナビゲーションを簡単に作成・配置できます。サイトのナビゲーションは訪問者の使いやすさを大きく左右する重要な要素ですので、ぜひ覚えてください。
メニューを作成するには、管理画面左側のメニューから「外観」→「エディター」を選択します。

次に「ナビゲーション」を選択します。

次に左側のパネルから、メニューに追加したい項目を選択します。追加できる項目には「固定ページ」「投稿」「カスタムリンク」「カテゴリー」などがあります。項目を選んでチェックを入れ、「メニューに追加」ボタンをクリックすると、右側のメニュー構造に項目が追加されます。

すべての項目を追加し終えたら、「メニューを保存」ボタンをクリックして保存します。
◾️メニューの表示位置・配置の設定
作成したメニューをサイトのどこに表示するかは、「メニュー設定」セクションで指定します。多くのテーマでは「プライマリーメニュー」(ヘッダーに表示されるメインメニュー)や「フッターメニュー」など、複数のメニュー位置が用意されています。

ウィジェットの活用!サイドバーやフッターに機能を追加
WordPressのウィジェットとは、サイドバーやフッター、ヘッダーなど、テーマで定義された特定の場所にさまざまな要素を追加できる便利な機能のことです。
ウィジェットを設定するには、管理画面左側の「外観」→「ウィジェット」を選択します。

ウィジェット画面では、左側に利用可能なウィジェットのリスト、右側にサイト上のウィジェットエリア(サイドバー、フッターなど)が表示されます。ウィジェットを追加するには、左側のリストから使いたいウィジェットを選び、右側の設置したいエリアにドラッグ&ドロップします。

効果的なウィジェット配置により、サイトの使いやすさと滞在時間を向上させることができます。サイトの目的を明確にし、訪問者が求める情報や機能を適切に提供するよう心がけましょう。
リビジョンとは過去の編集履歴を確認・復元する機能
WordPressには「リビジョン」という便利な機能があり、記事や固定ページの編集履歴を自動的に保存してくれます。この機能を使えば、簡単に過去のバージョンを確認したり、誤って変更してしまった内容を元に戻したりできます。
リビジョン履歴を確認するには、記事や固定ページの編集画面で右側の「ドキュメント」パネルを開き、「リビジョン」をクリックします。

クリックすると、そのコンテンツのすべての編集履歴が時系列で表示されます。各リビジョンには日時と編集者名(複数ユーザーでサイトを管理している場合)が表示されるため、誰がいつ変更を加えたのかを追跡することも可能です。

特定のリビジョンに戻したい場合は、リビジョン履歴画面でそのバージョンを選択し、「このリビジョンを復元」ボタンをクリックします。すると、選択したバージョンの内容が現在の編集画面に復元されます。

スパム対策と承認設定などコメント機能の設定と管理
WordPressのコメント機能は読者とのコミュニケーションを促進する重要な要素ですが、適切に管理しないとスパムコメントの温床になりかねません。スパム対策と承認設定をしっかり行い、サイトの価値と信頼性を高めていきましょう。
効果的なスパム対策
WordPress標準の「Akismet」プラグインは、非常に効果的なスパム対策ツールです。APIキーを取得して有効化すると、スパムと思われるコメントを自動的に検出してくれます。

また、最も単純な対策としては、コメント投稿前に簡単な計算や質問に答える「CAPTCHA」を導入する方法もあります。「reCAPTCHA」のようなサービスを使えば、人間には解きやすく、ボットには解きにくいチャレンジを提示できます。
コメントの承認/非承認と管理
新しいコメントが投稿されると、管理画面の「コメント」セクションに表示されます。コメントの上にマウスを置くと、「承認」「返信」「クイック編集」「編集」「スパム」「ゴミ箱」などのオプションが表示されます。

不適切なコメントは「非承認」または「ゴミ箱」に移動できます。「一括操作」機能を使えば、複数のコメントを一度に承認したり削除したりすることも可能です。
定期的にコメントを確認し、質問やフィードバックに返信することで、読者とのコミュニケーションを活発にしましょう。
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WordPressの使い方に関するよくある質問
WordPressを初めて使う方からよく寄せられる質問について解説します。
結論から言えば、WordPressは初心者の方でも十分に使いこなせるツールです。
初心者の方には、シンプルで直感的に操作できる「Twenty Twenty-Three」などのWordPress公式テーマを選ぶことをおすすめします。
WordPressは確かに奥が深いツールですが、基本的な使い方は決して難しくありません。より深くカスタマイズしたい場合は、HTMLやCSSの基礎知識があると便利ですが、これも使いながら徐々に学ぶことができます。
まずは管理画面にログインし、記事を書いて公開するという基本操作をマスターしましょう。
テーマはサイトのデザインやレイアウトを決める「見た目」の部分で、コンテンツはデータベースに保存されている「中身」の部分です。このため、テーマを変更してもコンテンツそのものが消えることはありません。
しかし、テーマによって表示方法や機能が異なるため、ウィジェットエリアの位置や数が異なったり、カスタムヘッダーの設定が変わったりするなど、見た目は大きく変わる可能性があります。
新しいテーマを適応する前に、管理画面の「外観」→「テーマ」から新テーマを追加し、「ライブプレビュー」で実際の表示を確認して、すべての確認が取れたら、本番環境でテーマを「有効化」するようにしましょう。
レスポンシブデザインとは、同じウェブサイトがパソコン、タブレット、スマートフォンなど異なる画面サイズのデバイスで自動的に最適な表示に調整される設計のことで、現在のウェブサイトでは必須の要素です。
結論から言えば、WordPressはレスポンシブデザインと非常に相性が良いシステムで、WordPressの公式テーマやほとんどの人気テーマは、初めからレスポンシブデザインに対応しているものが多いです。
ただ、画像の幅や高さ、CSSの設定不足によって表示が崩れてしまうことがあるので、記事の投稿前にプレビューで各デバイスの表示状況を事前に確認し、表示崩れが起きていないか定期的に確認することをおすすめします。
WordPress管理画面の「外観」→「カスタマイズ」を開き、画面下部のデバイスアイコン(モバイル、タブレット、デスクトップ)をクリックすると、レスポンシブデザインになっているかを確認できます。
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ABLENET
運営者情報
ABLENET®は株式会社ケイアンドケイコーポレーションが提供するホスティングサービスです。レンタルサーバー(共用サーバー)、VPS(仮想サーバー)、GPUサーバーを提供しています。
WordPress使い方マニュアル!初心者向けにログインから記事投稿まで解説

WordPressは世界中のWebサイトの約40%を支える人気のコンテンツ管理システムです。ブログからビジネスサイト、ECサイトまで様々な用途に対応できる柔軟性が魅力ですが、初めて使う方にとっては操作方法が難解で戸惑うことも多いかと思います。
この記事では、WordPressの基本的な使い方を、初心者にもわかりやすく解説します。
管理画面へのログイン方法から記事の投稿、公開までの流れを丁寧に説明するので、これからWordPressでサイト運営を始める方はぜひ参考にしてみてください。

目次
まずはWordPress管理画面の基本を理解しよう
WordPressの魅力は、プログラミングの知識がなくても直感的な操作でウェブサイトを管理できる点にありますが、その中心となるのが「管理画面(ダッシュボード)」です。
まず、ログイン方法から各機能の役割まで、管理画面の基礎知識について知っていきましょう。
WordPressの管理画面へのログイン方法とURL
WordPressの管理画面にアクセスするには、専用のURLとログイン情報が必要です。
通常、以下のいずれかのURLにアクセスすることで管理画面が開きます。
https://あなたのサイトURL/wp-admin/
https://あなたのサイトURL/wp-login.php
アクセスすると、ユーザー名(またはメールアドレス)とパスワードを入力する画面が表示されます。WordPressをインストールした際に設定した管理者情報を入力しましょう。

このチェックボックスをオンにすると、次回アクセス時に自動的にログインできます。
ただし、共有パソコンでは個人情報保護のためオフにしておくことをおすすめします。

情報を入力したら「ログイン」ボタンをクリックします。
ログインに成功すると、WordPressのダッシュボード(管理画面)が表示され、サイト管理のための様々な機能が利用できるようになります。

管理画面が表示されない・操作できない時の対処法

WordPressの管理画面にアクセスできない場合や、ログインしても正常に操作できないことがあります。
よくあるパターンは
- ユーザー名/パスワードが間違っている
- ブラウザに古い情報が残っている
- プラグインが競合している
- サーバーのPHP設定が間違っていたり、メモリ制限に制限がかかっている
などです。
1. ユーザー名/パスワードが間違っている
- ユーザー名とパスワードが正確に入力されているか確認しましょう
- 大文字/小文字の区別や、スペースの有無にも注意してください
- パスワードを忘れた場合は、ログイン画面の「パスワードをお忘れですか?」リンクからリセットできます
2. ブラウザに古い情報が残っている
- ブラウザに古い情報が残っていると問題が起きることがあります
- Ctrl+F5(WindowsのChrome)やCommand+Shift+R(MacのSafari)でハードリロードを試してみましょう
- それでも解決しない場合は、ブラウザのキャッシュを完全にクリアしてみてください
3. プラグインが競合している
- 管理画面が表示されるものの操作できない場合、プラグインの競合が原因かもしれません
- FTPやサーバー管理画面から
wp-content/plugins
フォルダ内のプラグインフォルダ名を一時的に変更(例:「akismet」→「akismet_off」)することで、そのプラグインを無効化できます - すべてのプラグインを無効化して症状が改善したら、一つずつ有効化して問題のあるプラグインを特定しましょう
4. サーバーのPHP設定が間違っていたり、メモリ制限に制限がかかっている
- サーバーのPHP設定やメモリ制限が原因の場合もあります
- レンタルサーバーの管理画面でエラーログを確認するか、サポートに問い合わせてみましょう
それでも解決しない場合は、.htaccessファイルを再作成しましょう。
FTPで.htaccessファイルをバックアップ後に削除し、管理画面の「設定」→「パーマリンク設定」から「変更を保存」ボタンをクリックして再作成が可能です。
これらの対処法を試しても解決しない場合は、WordPressのバージョンを確認し、最新版へのアップデートも検討してみましょう。
ダッシュボードの見方|各メニューの役割と機能
WordPressの管理画面(ダッシュボード)は、サイト運営の中心となる場所で、左側のサイドメニューから様々な機能にアクセスできます。
- ホーム
-
サイトの状態や最新情報の概要が表示されます
- 更新
-
WordPressのコア、テーマ、プラグインのアップデート管理ができます
投稿と固定ページの違いは?使い分けのポイント
WordPressには「投稿」と「固定ページ」という2種類のコンテンツ作成方法があります。初心者の方がよく混乱するポイントですので、それぞれの特徴と使い分けについて見ていきましょう。
■投稿(Posts)の特徴
- 時系列で管理され、新しい記事が上に表示されます
- カテゴリーやタグで分類できます
- RSS配信の対象となります
- 通常、投稿日時が表示されます
- コメント機能がデフォルトで有効です
■固定ページ(Pages)の特徴
- 時系列に関係なく、階層構造で管理できます
- カテゴリーやタグによる分類はできません
- RSS配信の対象外です
- 通常、投稿日時は表示されません
- テンプレートを個別に指定できる場合が多いです
■使い分けの実践例
- 料理サイトの場合:レシピは「投稿」、運営者プロフィールは「固定ページ」
- 企業サイトの場合:ニュースリリースは「投稿」、サービス紹介は「固定ページ」
- 個人ブログの場合:日記や記事は「投稿」、自己紹介は「固定ページ」
スマートフォンからでも管理画面を操作する方法
WordPressはスマートフォンからでも管理画面を操作できます。外出先から記事の投稿や更新をしたい場合、以下の方法で管理を行ってください。
方法①スマホのブラウザからアクセスする
基本的にはPCと同じログインURLにアクセスするだけでOKです。

WordPressの管理画面は自動的にスマホ画面に最適化されます。
ただし、一部の高度な編集機能はPCより操作しにくい場合があります。
方法②公式WordPressアプリを使う(おすすめ)
iOS版・Android版が用意されていますので、利用しているスマホのOSに合わせてダウンロードを行ってください。
iOS版:WordPress – サイトビルダー
Android版:WordPress – サイトビルダー
スマホからの操作に慣れておくと、アイデアが浮かんだ時やニュース速報など、タイムリーな投稿ができるようになります。
普段使いのブログならスマホのアプリを使いこなせるようになった方が、WordPressの運用がさらに便利になるはずです。
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ブロックエディタの使い方をマスター!記事投稿の基本
ブロックエディタの最大の特徴は「ブロック」と呼ばれる要素を組み合わせてコンテンツを作成する点です。段落、見出し、画像、動画、表などそれぞれの要素がブロックとして独立しており、それらを自由に配置・編集することで記事を構成していきます。
この章では、ブロックエディタの使い方やコツを解説していきます。
新規記事の作成手順!投稿から公開までの流れ
管理画面左メニューの「投稿」→「新規追加」をクリックしましょう。または、画面上部の管理バーにある「+新規」から「投稿」を選択することでも新規投稿画面に移動できます。

画面上部の「タイトルを追加」と表示されている部分をクリックして、記事のタイトルを入力します。SEOを意識した、内容を的確に表すタイトルをつけることがおすすめです。

タイトルの下にある「ブロックを追加」または「+」マークをクリックすると、様々なブロックを選択できます。
最初は「段落」ブロックが自動で表示される場合もあります。ここに記事の本文を入力し、必要に応じて見出しや画像などの別のブロックを追加していきます。

右側のサイドバーにある「投稿」タブでカテゴリーとタグを設定できます。適切なカテゴリーを選択しましょう。
未設定の場合は自動的に「未分類」カテゴリーに分類されます。また、記事の内容に関連するキーワードをタグとして追加することで、関連記事の表示や検索性の向上につながります。

タイトルと文章を全て整えたら、アイキャッチ画像を設定します。
アイキャッチ画像は記事一覧やSNSでシェアされる際のサムネイルとして表示されるので、内容を表す適切な画像を選ぶことが大切です。
右側のサイドバーで「アイキャッチ画像」を見つけ、「アイキャッチ画像を設定」をクリックします。

メディアライブラリから既存の画像を選択するか、新しい画像をアップロードしてアイキャッチ画像を設定しましょう。


画面右上の「プレビュー」ボタンをクリックすると、実際のサイト上での表示を確認できます。PC表示だけでなく、スマホ表示やタブレット表示の確認もできるので、各デバイスでの見え方を確認しておくと安心です。

プレビュー画面は以下のように表示されます。

作業の途中で「下書きとして保存」ボタンをクリックすると、公開せずに記事を保存できます。WordPressには自動保存機能もありますが、意識的に保存する習慣をつけておくと、予期せぬトラブルによるデータ損失を防げます。

「公開」ボタンの横にある「▼」をクリックすると、詳細な公開設定が表示されます。ここで、公開日時を指定したスケジュール投稿や、記事の可視性(公開・非公開・パスワード保護など)を設定できます。
特定の読者だけに公開したい場合や、イベントに合わせて自動公開したい場合に便利な機能です。

すべての設定が完了したら「公開」ボタンをクリックします。WordPress 5.0以降では、公開前に最終確認画面が表示されるので、タイトルや設定を再確認してから「公開」をクリックしましょう。

記事を公開した後でも、「更新」ボタンをクリックすることでいつでも内容を編集できます。誤字脱字を見つけた場合や情報を更新したい場合に便利です。
大きな変更を加える場合は、一度「下書きにする」を選択して編集作業を行い、完了後に再度公開するという方法もあります。

段落・見出し・リストなどブロックエディタの基本操作
ブロックエディタの大きな特徴は、コンテンツの各要素を「ブロック」として扱うことです。
よく使う機能を紹介しますので、参考にしてみてください。
段落ブロックの使い方
段落ブロックは最も基本的なテキストブロックです。エディタに文章を入力すると自動的に段落ブロックが作成されます。Enterキーを押すと新しい段落ブロックが作成されます。

段落を選択すると表示されるツールバーでは、太字、斜体、リンクの挿入などの基本的な書式設定が可能で、右側のサイドバーでは文字サイズ、文字色、背景色なども設定できます。

見出しブロックの活用法
見出しブロックは記事の構造を作る重要な要素です。「+」ボタンをクリックして「見出し」を選択するか、既存の段落ブロックで「/」を入力し「見出し」と入力することで挿入できます。

H1からH6まで6段階のレベルを選択可能で、SEOの観点からも適切な見出し構造を作ることが重要です。見出しレベルはブロックツールバーまたはサイドバーから変更できます。
一般的にH1はサイトタイトル用、H2は大見出し、H3は中見出しとして使用します。
リストブロックで情報を整理
情報を箇条書きで整理したい場合は、リストブロックが便利です。「+」ボタンから「リスト」を選択するか、段落の先頭に「*」や「1.」を入力するとリストブロックに自動変換されます。

リストには「箇条書き(番号なし)」と「番号付きリスト」の2種類があり、階層構造(インデント)も作成できます。リスト内でTabキーを押すとインデントが増え、Shift+Tabで減らせます。
引用ブロックでメリハリをつける
他のサイトやメディアからの引用を表示したい場合は、引用ブロックを使用します。引用ブロックは視覚的にも通常の段落と区別され、引用元の明示など著作権への配慮も行いやすくなります。「+」ボタンから「引用」を選択するか、「>」記号を段落の先頭に入力すると引用ブロックに変換されます。

引用の書式はテーマによって異なりますが、多くの場合、左側に縦線が表示されたり、背景色が変わったりして区別しやすくなっています。

サイズ調整とギャラリー作成など画像の挿入と編集
次に、単体の画像挿入から複数画像を使ったギャラリーの作成など、基本的な画像関連の操作を解説していきます。
基本的な画像の挿入方法
画像を挿入するには、「+」ボタンをクリックして「画像」ブロックを選択し、「アップロード」「メディアライブラリ」「URLから挿入」の3つの選択肢からアップロード方法を選択してください。

新しい画像を使用する場合は「アップロード」を選び、コンピュータから画像ファイルを選択します。以前にアップロードした画像を使いたい場合は「メディアライブラリ」から選択します。他のウェブサイトの画像を使用したい場合は、著作権に注意した上で「URLから挿入」を選択してください。
また、エディタ内に画像をドラッグ&ドロップやコピー&ペーストですることでも挿入できます。
画像サイズの調整と配置
挿入した画像は、角のハンドルをドラッグすることでサイズを変更できます。

特に本文中に画像を挿入する場合、テキストの回り込みの設定も重要です。ブロックエディターで「メディアとテキストブロック」を使うと、画像の周りにテキストが自然に流れるレイアウトに設定でき、見せ方に一工夫加えることができます。

画像の編集と加工
WordPress 5.5以降では、画像をクリックすると表示される「編集」ボタンから、トリミング(切り抜き)、回転、反転といった基本的な画像編集機能が使えます。


大幅な編集が必要な場合は、画像編集ソフトで加工してからアップロードすることをおすすめします。なお、編集を行うと元の画像とは別の新しいファイルが作成されるため、元の画像にいつでも戻すことができます。
表・ボタン・埋め込みコンテンツの追加方法
ブロックエディタでは、テキストや画像だけでなく、より複雑な要素も簡単に追加できます。
よく使う、表・ボタン・埋め込みコンテンツの追加方法を見ていきましょう。
表ブロックで情報を整理する
データや比較情報を整理して表示したい場合は、表ブロックが便利です。「+」ボタンから「テーブル」を選択すると、行数と列数を指定する画面が表示されます。

初期設定後も行や列の追加・削除は簡単に行えます。表を選択した状態でブロックツールバーの「テーブル」メニューから、行や列の追加・削除・結合などの操作が可能です。

ボタンブロックでCTAを作成
「お問い合わせはこちら」や「詳しく見る」などクリックを促すボタンは、ボタンブロックで作成できます。

「+」ボタンから「ボタン」を選択し、ボタンに表示するテキストを入力します。ボタンを選択した状態で表示されるリンクアイコンをクリックすると、リンク先URLを設定できます。

右側のサイドバーでは、ボタンの背景色やテキスト色、角の丸み、幅などを詳細に設定できます。また、「新しいタブで開く」オプションを有効にすれば、ボタンをクリックした際に新しいタブでリンク先が開きます。

埋め込みブロックの種類と使い方
外部サイトのコンテンツを記事内に表示したい場合は、埋め込みブロックを使うのが便利です。「+」ボタンの「埋め込み」カテゴリーには、YouTube、Twitterなど多数のサービスに対応した専用ブロックがあります。
最も基本的な使い方は、埋め込みたいコンテンツのURLをコピーし、埋め込みブロックに貼り付けるだけです。例えばYouTube動画の場合、動画ページのURLをコピーして埋め込みブロックに貼り付けると、自動的に動画プレーヤーが表示されます。
◾️Youtubeの場合


◾️X(旧Twitter)の場合


アイキャッチ画像の設定と表示位置の調整
アイキャッチ画像を設定するには、投稿編集画面の右側サイドバーにある「アイキャッチ画像」セクションを見つけて「アイキャッチ画像を設定」をクリックします。

メディアライブラリから既存の画像を選択するか、「ファイルをアップロード」タブから新しい画像をアップロードします。画像を選択したら「アイキャッチ画像を設定」ボタンをクリックして確定します。

アイキャッチ画像は記事の内容を視覚的に表現するものなので、記事のテーマやキーワードに関連した画像を選ぶと効果的です。
アイキャッチ画像の表示位置

アイキャッチ画像の表示位置や方法は使用しているテーマによって大きく異なりますが、一般的には以下のようなパターンが多いです。
- 記事タイトルの上に大きく表示
- 記事タイトルの下、本文の上に表示
- 記事の右側や左側に配置
- 記事一覧ページのみに表示し、個別記事ページでは表示しない
使用しているテーマの設定を確認し、必要に応じて表示位置をカスタマイズしましょう。多くのテーマでは、「外観」→「カスタマイズ」から、アイキャッチ画像の表示設定を変更できます。
表示位置の変更ができない場合は、テーマのCSSをカスタマイズするか、子テーマを作成して調整する必要がありますが、上級テクニックですので詳しい方に編集を任せるのがおすすめです。
下書き保存と公開前のプレビュー確認のコツ
WordPressでは、記事作成中の下書き保存と公開前のプレビュー確認が非常に重要です。
自動保存機能と手動保存の使い分け
WordPressには自動保存機能が搭載されており、一定間隔(デフォルトでは60秒ごと)に編集中の内容を自動的に保存します。しかし、この機能に頼りすぎるのは危険です。ブラウザのクラッシュやネットワークの切断などのトラブル時に備えて、重要な編集を行った後は必ず手動で「下書きとして保存」ボタンをクリックする習慣をつけましょう。

プレビュー機能の基本
記事を公開前に実際の表示を確認するには、エディタ画面右上の「プレビュー」ボタンを使用します。基本的なプレビューではパソコン画面での表示が確認できますが、ボタンの横の下向き矢印をクリックすると「モバイルプレビュー」や「タブレットプレビュー」も選択できます。

特に画像の配置やテーブルの表示など、デバイスによって見え方が大きく変わる要素は必ず複数のプレビューで確認しましょう。
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メディア管理からメニュー作成までWordPressの便利機能
次に、画像や動画などのメディア管理から、サイトナビゲーションとなるメニュー作成、ウィジェットの活用まで、WordPressの便利な管理機能について解説します。
メディアライブラリの使い方!画像・動画を管理しよう
WordPressのメディアライブラリは、サイトで使用するすべての画像、動画、PDFなどのファイルを一元管理する機能です。
メディアライブラリにアクセスするには、管理画面左側のメニューから「メディア」をクリックします。すると、サイトにアップロードされたすべてのメディアファイルが表示されます。

メディアファイルをアップロードする方法は複数あります。メディアライブラリ画面上部の「新規追加」ボタンからアップロードする方法が基本ですが、ファイルをドラッグ&ドロップするか、「ファイルを選択」ボタンからコンピュータ内のファイルを選ぶこともできます。
アップロードしたメディアファイルの情報を編集するには、メディアライブラリでファイルをクリックします。すると右側に詳細パネルが表示され、タイトル、キャプション、代替テキスト、説明などを編集できます。

不要になったメディアファイルを削除するには、ファイルを選択した状態で「完全に削除する」をクリックします。使用中のファイルを削除すると、サイト上で画像が表示されなくなる原因になるので、削除する前に、そのファイルがサイト内のどこかで使用されていないか確認しましょう。

ヘッダー・フッター・サイドバーなどメニューの作成と配置
WordPressではメニュー機能を使って、ヘッダー、フッター、サイドバーなどにナビゲーションを簡単に作成・配置できます。サイトのナビゲーションは訪問者の使いやすさを大きく左右する重要な要素ですので、ぜひ覚えてください。
メニューを作成するには、管理画面左側のメニューから「外観」→「エディター」を選択します。

次に「ナビゲーション」を選択します。

次に左側のパネルから、メニューに追加したい項目を選択します。追加できる項目には「固定ページ」「投稿」「カスタムリンク」「カテゴリー」などがあります。項目を選んでチェックを入れ、「メニューに追加」ボタンをクリックすると、右側のメニュー構造に項目が追加されます。

すべての項目を追加し終えたら、「メニューを保存」ボタンをクリックして保存します。
◾️メニューの表示位置・配置の設定
作成したメニューをサイトのどこに表示するかは、「メニュー設定」セクションで指定します。多くのテーマでは「プライマリーメニュー」(ヘッダーに表示されるメインメニュー)や「フッターメニュー」など、複数のメニュー位置が用意されています。

ウィジェットの活用!サイドバーやフッターに機能を追加
WordPressのウィジェットとは、サイドバーやフッター、ヘッダーなど、テーマで定義された特定の場所にさまざまな要素を追加できる便利な機能のことです。
ウィジェットを設定するには、管理画面左側の「外観」→「ウィジェット」を選択します。

ウィジェット画面では、左側に利用可能なウィジェットのリスト、右側にサイト上のウィジェットエリア(サイドバー、フッターなど)が表示されます。ウィジェットを追加するには、左側のリストから使いたいウィジェットを選び、右側の設置したいエリアにドラッグ&ドロップします。

効果的なウィジェット配置により、サイトの使いやすさと滞在時間を向上させることができます。サイトの目的を明確にし、訪問者が求める情報や機能を適切に提供するよう心がけましょう。
リビジョンとは過去の編集履歴を確認・復元する機能
WordPressには「リビジョン」という便利な機能があり、記事や固定ページの編集履歴を自動的に保存してくれます。この機能を使えば、簡単に過去のバージョンを確認したり、誤って変更してしまった内容を元に戻したりできます。
リビジョン履歴を確認するには、記事や固定ページの編集画面で右側の「ドキュメント」パネルを開き、「リビジョン」をクリックします。

クリックすると、そのコンテンツのすべての編集履歴が時系列で表示されます。各リビジョンには日時と編集者名(複数ユーザーでサイトを管理している場合)が表示されるため、誰がいつ変更を加えたのかを追跡することも可能です。

特定のリビジョンに戻したい場合は、リビジョン履歴画面でそのバージョンを選択し、「このリビジョンを復元」ボタンをクリックします。すると、選択したバージョンの内容が現在の編集画面に復元されます。

スパム対策と承認設定などコメント機能の設定と管理
WordPressのコメント機能は読者とのコミュニケーションを促進する重要な要素ですが、適切に管理しないとスパムコメントの温床になりかねません。スパム対策と承認設定をしっかり行い、サイトの価値と信頼性を高めていきましょう。
効果的なスパム対策
WordPress標準の「Akismet」プラグインは、非常に効果的なスパム対策ツールです。APIキーを取得して有効化すると、スパムと思われるコメントを自動的に検出してくれます。

また、最も単純な対策としては、コメント投稿前に簡単な計算や質問に答える「CAPTCHA」を導入する方法もあります。「reCAPTCHA」のようなサービスを使えば、人間には解きやすく、ボットには解きにくいチャレンジを提示できます。
コメントの承認/非承認と管理
新しいコメントが投稿されると、管理画面の「コメント」セクションに表示されます。コメントの上にマウスを置くと、「承認」「返信」「クイック編集」「編集」「スパム」「ゴミ箱」などのオプションが表示されます。

不適切なコメントは「非承認」または「ゴミ箱」に移動できます。「一括操作」機能を使えば、複数のコメントを一度に承認したり削除したりすることも可能です。
定期的にコメントを確認し、質問やフィードバックに返信することで、読者とのコミュニケーションを活発にしましょう。
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WordPressの使い方に関するよくある質問
WordPressを初めて使う方からよく寄せられる質問について解説します。
結論から言えば、WordPressは初心者の方でも十分に使いこなせるツールです。
初心者の方には、シンプルで直感的に操作できる「Twenty Twenty-Three」などのWordPress公式テーマを選ぶことをおすすめします。
WordPressは確かに奥が深いツールですが、基本的な使い方は決して難しくありません。より深くカスタマイズしたい場合は、HTMLやCSSの基礎知識があると便利ですが、これも使いながら徐々に学ぶことができます。
まずは管理画面にログインし、記事を書いて公開するという基本操作をマスターしましょう。
テーマはサイトのデザインやレイアウトを決める「見た目」の部分で、コンテンツはデータベースに保存されている「中身」の部分です。このため、テーマを変更してもコンテンツそのものが消えることはありません。
しかし、テーマによって表示方法や機能が異なるため、ウィジェットエリアの位置や数が異なったり、カスタムヘッダーの設定が変わったりするなど、見た目は大きく変わる可能性があります。
新しいテーマを適応する前に、管理画面の「外観」→「テーマ」から新テーマを追加し、「ライブプレビュー」で実際の表示を確認して、すべての確認が取れたら、本番環境でテーマを「有効化」するようにしましょう。
レスポンシブデザインとは、同じウェブサイトがパソコン、タブレット、スマートフォンなど異なる画面サイズのデバイスで自動的に最適な表示に調整される設計のことで、現在のウェブサイトでは必須の要素です。
結論から言えば、WordPressはレスポンシブデザインと非常に相性が良いシステムで、WordPressの公式テーマやほとんどの人気テーマは、初めからレスポンシブデザインに対応しているものが多いです。
ただ、画像の幅や高さ、CSSの設定不足によって表示が崩れてしまうことがあるので、記事の投稿前にプレビューで各デバイスの表示状況を事前に確認し、表示崩れが起きていないか定期的に確認することをおすすめします。
WordPress管理画面の「外観」→「カスタマイズ」を開き、画面下部のデバイスアイコン(モバイル、タブレット、デスクトップ)をクリックすると、レスポンシブデザインになっているかを確認できます。
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